転移14日目 記入日 A,C, 27/03/09
神誕祭というものがあるそうです。
神さま、あるちあ様のお誕生日会ですね。どんなことがあるのでしょう。
なんといっても核樹ですね。はぁあ早く見たいです。
彼女の料理の素晴らしさを知ってもらうのは嬉しいです。自分のことのように。
ですが、私がただの腹ペコと思われるのは、ちょっと嫌です!
私、彼女限定なんですよ……。どんな噂になってるんでしょう。明日にはライゼさん辺りにイジられるでしょうから、わかるでしょう。
その時ライゼさんがどんな目に会うかは分かりませんが。
隊商の人たちの防衛任務。その遊撃として国内待機の私たちに連絡がありました。
小型マリスタザリアは難なく倒せましたが……熊が、あれは明らかに異常です。
ただでさえ厄介だったのに、悪意を……吸収しました。
あんなことできるだなんて……思えば、私が出会ったマリスタザリアは成長しているように感じます。
魔王が、力を増しているから……?
よくわかりません。いえ……考えたく、ない。ですね。
腕が大きく裂けました。血がいっぱいでました。牧場の時とは比べ物にならない深手でした。
ちらっとしか見えてませんが……骨が……っ彼女が居なかったら、私は、腕を――。
完全に切り離されると無理らしいです。だけど、私の戦いには……。
でも、でもでも! 私は魔法をしっかり認識しました!
強化はより強く、そして抱擁をしっかり認識しました!
もう簡単なことでは怪我しません!
だから……だからっ!!
彼女が私の傍にずっと居てくれました。
どんな時でも、私の傍には彼女が居てくれます。
それが私には心強くて、心の支えで、心の拠り所で。私の全てが、どんどん彼女に染められていく。
それが、心地よいのです。
だから、本当は……この日記の時間も、見せたい。
曝け出したい。……それでも、私にはその勇気がありません。
まだ、見せれません。
ごめんなさい――。




