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六花立花巫女日記  作者: あんころもち
11日目、予定を立てるのは重要なのです
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荒れる国

A,C, 27/03/06



 日課を終え、ギルドへ向かいます。


 一般依頼を受ける予定です。緊急のマリスタザリアが居ればそちらですけど。


「ここが王都ですカ。無駄に広いですネ。こんなに広かったでしょうカ。小さかったので覚えて――」


 そんな声が聞こえ、あたりを見ます。


 すると、御伽噺に出てきそうなフードつきの黒いマントを羽織った――そう、魔女が居ました。


「しっかシ、来て早々依頼をやらされるなんテ。お金には困ってましたガ、人使いが荒いにも程がありまス。後であの人からふんだくってやりましょウ」


 訛り、でしょうか。ライゼさんも訛っていましたけど、方言のようでした。この方の訛りは、異国の?


「ン? なんでス。そんなに見テ。赤いお姉さン」


 流石に見過ぎましたね。


「ごめんなさい。王国には初めてですか? 私も最近きたばかりで、その頃の私みたいだったので、懐かしくって。つい」

「ふム……そうですカ。あなたガ。何れ会うこともあるでしょウ。今は挨拶を控えさせていただきまス。でハ」


 そういって丁寧にお辞儀をし、女の子は去っていきました。


「?」

「あの方も選任ということでしょうか」


 アリスさんが何れ会う、に反応して、言います。


「かなぁ、ライゼさんもあんな感じだったしね」


 ライゼさんのように”出来る”とは思いませんでした。


 でも、ここは剣士だけが居る世界ではありません。纏う魔力が澄んでいました。


 アリスさんの研ぎ澄まされた感じではありませんでしたけど……今まで会った、誰よりも力強い魔力。計り知れない底のような――。


「あの子も、世界を助けるために命を……」


 見た目は私より幼いくらいでした。そんな子ですら、この世界を憂い、行動しているようです。


「私たちも、がんばりましょう」


 アリスさんが笑顔で鼓舞してくれます。


「うん。いこっか」


 ギルドはもう賑わっているでしょう。



 ギルドはまさに混沌としていました。


 どうやら次の選任試験が開催されるようで……中央受付が賑わっているのですけど……。


「俺が先だったろうが!」

「これで合格にしてくれないか」

「なんで僕まで受けないといけないんだよ!?」

「うるせぇ!俺一人じゃかてねーんだからしかたねぇだろ!」

 割り込み。裏口合格狙いの賄賂。あちらは、仲間割れでしょうか。

 混沌としすぎていますけど、共通点は異国の人が多いってことでしょうか。


 この国の人の特徴は、金髪か黒髪。染髪は居ますが、そんなに多くはないです。肌は白く、堀が深い。そして、まぁ、人並みに悪意も欲もあります。


 ただ……ここまで荒いと、憑依型マリスタザリアを疑うくらいには……王都の人は大人しいのです。


 武器屋で絡んできた人も、浄化後はちゃんと話が通じました。


 でもこの方たちは……話、通じるでしょうか。この方たち、憑依されてるんじゃ……。


 私はアリスさんを守るように、さりげなく移動しました。とにかく、アンネさんに聞いてみましょう。



 冒険者組合は一番端にあり、すでに冒険者となった方しかいませんから、もう安心かな。


「ごめんください。アンネさん居ますか」


 私は受付にアンネさんの所在を聞きます。


「はい、少々お待ちください」


 そう言われ、待とうと移動し始めましたけれど――。


「アルレスィア様、リツカ様。お待ちしておりました」


 アンネさんは、いつも絶妙なタイミングで来てくれます。


「えっと、この賑わいは何があっているのでしょう?」


 アリスさんが中央受付の様子を伺いながら尋ねます。


「選任の試験を行おうと募集をかけました。そうしたところ、他国の方からの応募が多かったのです」


 おかしいですね、国毎にギルドはあるはずですけど……。


「他国のギルドが埋まっていた、とかですか?」


 アリスさんが考えを伝えます。


「いえ、実は――」


 アンネさんが言いよどみます。


「他の国のマリスタザリアは、激減しているのです。ここ一週間で……」


 アンネさんの言葉にアリスさんも私も固まりました。



全部の加筆修正、一応終わりました。


24、25日は触れないので、一応です。


26日にもう一度全部見直し、主人公の性格を確立させます。

活動報告通りの性格になるよう、調整いたします。


1からのスタートのつもりで、気を引き締めます。


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