第88話 再び迷宮へ(9)
日が昇り始めた頃、既に俺たちは迷宮の中を進み始め、今は一層下の91階層にいた。
「今日も昨日と同じく最低限の魔物を倒しながら迷宮を駆け抜ける。所々で休憩を挟むつもりでいるが途中で疲れた場合は早めに言ってくれれば少しだけ休憩を挟むか疲労回復の魔法をかける」
「本日の目標は今までの最高到達地点である124階層です。30階層以上一気に進むことになるので絶対に無理はしないでください」
一度立ち止まり俺から今日することを、シズクから目標と注意を千栄たちに伝え全員から返事が返ってきたところで再び走り始めた
ガイア視点
お兄ちゃんと再開してから数日が経ったけどお兄ちゃんから以前感じていた雰囲気は感じなくなっていた
(多分私たちと別れたあとに出会ったシズクっていう女の人とエルフォナ様のおかげなんだろうな)
ガイアは走りながらもそんなことを考えていた
考え事をしながらしばらく走り続けいるとお兄ちゃんが突然足を止めた
「そろそろ休憩を挟む、次は100階層なのでしっかり休め。出発は20分後だ」
お兄ちゃんはそう言うと部屋の端の方に向かいそのまま座り込み壁に背中を預けた
私は他のみんながそれぞれ休憩や話を聞きに行ってるのを確認してからお兄ちゃんのところに向かって歩き始めた
「ん?ガイアか、どうしたんだ?俺に何かようか?」
「お兄ちゃんはこの迷宮を攻略したあとどこに向かうつもりなの?」
「とりあえずはこの世界を見てみようと思ってるから獣人の国にでも行ってみようかな」
「もちろん、私たちもつれていってくれるよね?」
私がそう聞くとお兄ちゃんはため息をはいて私に手招きした
その様子を見て連れていってもらえないと思った私はとりあえずお兄ちゃんの方に向かうと抱き上げられそのままお兄ちゃんの足の上に座らされた
「連れていくに決まってるだろ、何を当たり前のことを言ってるんだ。俺のことを兄と慕ってくれる可愛い妹たちを置いていくわけないだろ」
その言葉を聞き思わず抱きついてしまったのだがお兄ちゃんは優しく頭を撫でてくれた
そのあと少し雑談をしていると20分経ったようで立ち上がり全員に声をかけ、100階層へと進み始めた
100階層にはボスがいてそのボスは今までのやつよりかなり強い・・・
はずだったのだが
「弱すぎるぞ、こいつ」
「同意見です、マスター」
強すぎる力を持つあの二人にとってはそこら辺にいる雑魚と変わらなかったようです
その後も休憩を挟みつつ走り続けその日の夜には130階層まで着いてしまった
「予定していた目標地点より進んでしまいましたが進んでしまっても問題ないのでいいでしょう」
シズクさんの言葉を聞いたあとお兄ちゃんがいつも通り見張りを決めたあとテントをもらい各テントで休み始めた
ちなみに初代勇者が到達した124階層の敵はお兄ちゃんたちは退屈そうに瞬殺し、私たちは連携をとることでなんとか倒すことができた
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