時雨の特訓2
シズクは開始と同時に自身の周囲に魔力玉を浮かせ正面から突っ込んできた
そのまま持っていた刀を振り下ろしてきたので避けずに受け止め、シズクと俺の間で魔力を爆発させ後ろに吹き飛ばすが周囲に浮かせていた魔力玉をこちらに向けて飛ばしてきたあとにファイアボールを撃ってきたので全ての核を切り裂く
「さすがにこの程度は余裕で対応できますよね」
「まあな、だが最初から身体強化を使ってくるとは思わなかったぞ」
「やはり魔力の流れを見ることが出来る眼は便利ですね、私も欲しいものです」
「いや、魔眼は魔法を切ったときくらいしか使ってないぞ?さっきの身体強化は分かりやすく魔力が溢れていたからな」
「無駄話はやめよう、今度は俺から行くぞ」
俺はシズクに近づきながらダークバレットを撃ちそれが避けられたのを見てから腕に向けて鎌を振るが受け止められ横から俺の首に向け刀が迫ってくるのをしゃがんで避ける。
しゃがんだ状態から足払いをかけようとするとシズクは跳んで回避しそのままかかと落としをしようとするが鎌の柄の部分でそれを受け止め、ウインドブラストで追撃するが離れることで避けられた
「マスター、ひとつだけ言わせていただきます」
「なんだ?」
「殺す気で来てください。エルフォナ様が怪我を回復してくれると言っていましたが私たちは弱すぎる攻撃ではかすり傷さえつきません。殺す気で攻撃されて急所なら死ぬかも知れませんががそれ以外なら怪我だけで済みます」
そうだった、俺たちは同じような存在だった。ずっと人の姿をしていたから忘れていたが彼女は元は俺のスキルの1つだった。だが今は自我を持ち、一人の女の子としての感情を持っているのだ。
本当は嫌かもしれないこの戦いに彼女は俺のためにと協力してくれている。なのに俺は何故力を抜いていた?期待して手加減はしないと言ってくれたのではないか?
不意にそう思ってしまい自分がどれだけ甘い考え方をしていたのかを感じ気を引きしめるため自分の頬を殴る
いきなりの俺の行動にエルもシズクも驚いていた
「すまなかった、もう大丈夫だ。これからは本気で行かせてもらう」
「何があったのか詳しくはわかりませんが確かに大丈夫そうですね。」
(マスターのあの目、言葉通り本気で来るようですね。気をつけないと)
「じゃあ行くぞ」
体勢を低くし足だけを強化して一気に近づき足に向かって鎌を振り、避けられ反撃してこようとしているところに体をひねり鎌を横からぶつける
シズクも体勢を崩したと同時にこちらにファイアストームを使ってきたのでアクアストームを使って相殺し頭上からストーンランスを落とすがウインドブラストで砕かれる
他のみんなが起きる前に戻らないといけないということを思い出しあまり長くない時間だったがそろそろ終わらせることにした
「そろそろ終わらせようか」
「そうですね、最後ですのでここで出せる全力を出すことにします」
「なら俺も全力を出すとしよう」
お互いに少し離れた位置に立ち魔法を使うための準備をし始める
「では行きます!」
「こい!」
「『ケラウノス』!」「『死王の裁定』」
大技どうしがぶつかり合いかなりの量の砂煙が立ち上り、砂煙がなくなると地面は抉れ、広範囲に渡って草木が吹き飛んでいた
「どうやら俺の負けのようだな」
「かなりぎりぎりでしたがね、もう少し魔力制御の練習をすればすぐに私より強くなれますよ」
しばらく話しているとエルが近づいてきた
「二人ともお疲れ様でした、すごい戦いでしたね。」
「ありがとう、だが俺はまだまだだよ。実際に今回の戦いでは序盤でシズクに加減してもらっていたようだしな」
「さあ、話はこれぐらいにしてそろそろ戻ろう。二人は少しでも寝ておいた方がいいだろうからな」
俺は無理やり話を切り扉に向かって歩き始めた
次回は本編に戻ります
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