閑話 時雨の特訓
遅れてしまってごめんなさい!
迷宮での夜、胡桃達が全員寝静まった頃、時雨は皆を起こさないように結界を張ってからその場を離れ広めの空間に出た
「この辺りなら大丈夫か。シズク、エル出てきてくれ」
「どうしましたか?マスター」「呼びましたか?旦那様」
「胡桃達が特訓しているのを見ていると俺ももう少し自分の力を制御できるように特訓しようと思ってな。そのためにシズクとエルには手伝いをしてもらいたい」
「そういうことでしたら喜んでお手伝いしますよ。マスターの為ですから」
「いきなり力を与えられ調子にのる人が多い中旦那様のように振り回されるのではなく使いこなし他の人を守ろうとするための努力のためなら私もお手伝いします!あ、旦那様限定ですよ♪」
いきなりの頼みだったが快く引き受けてくれたので本当によかった。この二人以外となると少し面倒なことをしなければならないからだ
「二人には魔法のことを色々と教えてもらいたい。今は死神とはいえ元は何の力も持たないごく普通の高校生だったんだ。基本的なことから頼む」
「ただ言われても分かりにくいだろうし特訓も兼ねているから実践形式だとありがたい」
「実践形式ですか・・・わかりました。ですが特訓とはいえマスター相手だと手加減は出来ないので別空間を作った方がいいかも知れませんね」
忘れてしまっていたが俺の存在は他の神には知られると面倒ごとになってしまう。まともな魔力制御がほとんどできない今、神々との戦いになるのは避けたい。
それに俺たちが戦うとなるとまずこの迷宮の耐久じゃ耐えられないんだよな
「実践となると私は得意ではないのでちょっとした座学と空間の作成と維持をしておきますね。
ただあまりにも大きなダメージを与える攻撃は私の空間じゃ耐えられないのでそこら加減してくださいね?」
手伝ってくれるのにあまり迷惑はかけたくないので素直に頷くとエルはなにもない場所に手を向けた。すると突然その場所に真っ白な扉が現れた
「この扉の先が別空間です。この世界には一切影響はありませんので安心してくださいね。あとこの扉は旦那様とシズクさん、そして作った本人である私以外には見えませんので邪魔される心配もありません」
「助かる、じゃあ早速行こうか、時間をかけすぎるとみんなが起きてしまうからな」
「わかりました。では入りましょう」
そう言うとエルが扉を開き中に入って行ったので俺たちも続いて中に入った
「おいおい、ここは本当に作った空間なのか?普通に外の草原じゃないよな?」
扉の中に入った直後思わずそんなことを口にしてしまった。なぜなら目の前に先が見えないほど草原が広がっているからだ。
「私が作った空間ですよ?特訓なら実際にある地形の方がいいかなと思ったので草原を再現してみました。さすがに生物を作ると邪魔になりかねないので私たち以外はいませんが」
「すごいですね。マスターは死神なのでこの空間と同じものを作るとなると普通の上位神では足りない程の魔力使うので魔力制御が完全にできるようになるまで絶対にしないでくださいね?」
「さすがにそのくらい分かっているさ。そんなことをしたら死にかねないことくらいもな。俺が今作れるとしたらこれよりかなり狭いなにもない空間くらいだな」
「旦那様が一日でも早く魔力制御を覚えられるよう私たちも精一杯頑張ります!」
俺が少し興味を持ったことに対してシズクは警告をしてくるがそんなことをすればみんなに心配をかけることくらい分かっているのですることはない
扉からある程度離れたところでシズクが提案した
「では早速特訓を始めましょうか、マスター構えてください」
「あいよ、凪、神流、刹那はあっちに置いてきたし蝕頼むぞ」
(任せておけ)
シズクはいつもの俺と同じ二刀流、俺は蝕を構える
「では私は怪我をしたときのために少し離れたところで見ておきますね」
エルはそう言うと扉の近くまで離れた
「ルールは魔法ありの勝負で降参させるか相手を気絶させるまで続けます。大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。いつでもこい」
「では行きますよ!」
シズクのその一言で俺の特訓が始まった
次回は特訓の続きを書きます!
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