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第84話 再び迷宮へ(5)


「桜花!そっちに行ったよ!」


「任せて!はぁああ!」


声と同時に剣が振り抜かれウルフの頭が宙に舞う


「この階層の敵も相手にはならないか」


俺たちが今いるのは25階層、俺とシズクの二人で来たときよりも時間がかかっているが順調に進んでいるのだが7人の練習にはなっていないようなので現在もハイペースでの移動中である


一人増えた理由だがあの時はどうやらルミナスが用事があったらしく抜けていたのだがそれを済ませて戻ってきたからだ。魔族との戦闘があったことを教えると「シキ様の戦闘が見れなかったのは残念です・・・」とかいって落ち込んでいた


「ガイアはもう少し体を使って戦ってみろ、剣だけが武器じゃないんだ」


「次からやってみる」


「桜花は剣を振るときに少し力を抜け、力を入れすぎると避けられたときに対応できなくなるぞ」


「分かったわ」


俺は胡桃たちに戦闘を任せ、終わったら注意点やアドバイスをしながら進んでいた。アドバイスと言っても神級剣術を覚えたときに自然と頭の中に入ってきたことを言っているだけだが


「シズク、30階層までのルートを教えてくれ」


「分かりました、今まで通り先導しますのでついてきてくださいね」


シズクはそう言って入り組んだ道を進んでいき俺たちはそのあとを歩いていく


道中で出てきたウルフやゴブリンは進行の邪魔にならないやつは無視しながら進むこと約2時間、ようやく30階層のボス部屋に到達した


扉の中にも前にも誰もいないようなので部屋の中に入ってしばらくするとウルフの群れが現れた


「20階層のオークナイトの方が強かった気がするんだが・・・まあいいか


 普通のウルフとその上位種のグレートウルフのようだ。複数体いるが注意すれば、っておいルーナ!お前なんで全滅させてるんだよ!」


俺が敵のことを少し説明している間に群れはルーナの水系の上級魔法『アイスレイン』で一匹残らず殲滅されていた


「今までの戦闘で私戦えてないので少しくらい戦わせて欲しかったのです!」


「そういえば魔物が出てきても桜花、ガイア、ユキ、千栄が倒してたな」


胡桃とサラはエルから回復魔法の教えを受けているので戦闘には参加していない


「ルミナスには悪いが次の階層で行き止まりか小部屋を見つけたら休憩するとしよう。あいつらがスタンピードを起こすために集めた魔物と戦ってから休まずにここまで来たからな」


「戦えないことは不満ですが疲労が溜まった状態で戦って怪我をするわけにもいきませんので仕方ありません」


休憩すると言ったことに対して残念そうな顔をしたルミナスだが理由が分かっていたようなので素直に受け入れてくれた


部屋から出てしばらく歩いていると先頭を進んでいるシズクが止まった


「マスター、どうやらこの先にモンスター部屋があるようです。そこの魔物を全滅させればしばらくは安全な小部屋となりますがどうしますか?」


シズクの言う通りモンスター部屋は入ると魔物が生まれるがそれを全て倒すとしばらくの間は魔物が生まれない安全な休憩所となるのだが現れる魔物の数が多いので基本的には使われないらしい


「せっかくだ、集団戦の練習として胡桃たちに戦わせるとするか。全滅させれば休憩だが気を抜いて怪我すれば休憩する時間を削るからな。今までは怪我しなかったんだから大丈夫だろ?」


7人は休憩という言葉に一息つくが怪我をすればその時間を削るといわれ今までと同じ、いや今までよりも真剣な表情になった


(別に一切休ませないとは言ってないんだがなぁ)


『マスター、そう言っていなくてもここまで止まらずに進んできてやっと休めると思ったのにそれを削ると言われれば勘違いする可能性もあると思いますが』


俺が心の中で思っていたことを読んだかのように突然念話を飛ばして説明してきたシズクの言葉にそんなものなのか、と思いながらもモンスター部屋に入り魔物を出現させ、ガイアたちに戦闘を任せ俺は入り口付近にいるシズクとエルの横で観察する


千栄とルミナスが魔法で大体の敵を倒し残った敵を桜花、ユキ、ガイアの前衛が倒しあっさりと部屋の攻略が終わった


「誰1人怪我することなく終わったな、それじゃあ休憩だ。テントは並べるから好きに別れて休むといい」


創造魔法で広めのテントを2つ作り設置するとユキが声をかけてきた


「シキは休まないの?」


「俺は別に疲れてないからな、ここで見張りをしておくからお前たちはゆっくりと休むといい」


「分かった、無理はしないでね?」


「あいよ」


そう言ってユキの頭を軽く撫でてから見送り全員がテントの中に入ったことを確認した後に凪を呼び出して膝の上に乗せる


「主様、最近忙しそうだった。大丈夫?」


マイペースなこの子にまで心配されるとは思ってなかったな


「大丈夫だから心配するな」


綺麗な髪が乱れない程度にわしゃわしゃと頭の撫でると「ん~~♪」とくすぐったそうにしながらも笑顔で頭を俺の手に押し付けてくる


「旦那様、わ、私もその、お願いできませんか?」


凪の頭を撫でていると顔を赤くしながら俺の横にちょこんと座ってお願いしてくるエルの頭も撫でてやる。するといつの間にか神流、刹那、シズクの3人も俺の回りに集まってこちらをじっと見ていたので全員の頭を撫でてやる


(みんなかわいいからいいんだが少しくらい休ませてくれ・・・)


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