第82話 再び迷宮へ(3)
「だがそれより先にあの魔法をどうにかしないとな」
俺たちが話終わったと同時に敵の詠唱が終わったようで敵の目の前に描かれている魔方陣からかなりの熱気を感じる
(蝕、あの魔法斬れるか?)
『できないことはないが確実に消したいなら刹那の力を借りた方がいいだろうな』
(そんなことできるのか?)
『なんだ、契約している本人が知らなかったのか?』
蝕と念話でやりとりしていると俺の横に刹那が現れた
「私の手を握って、そろそろ魔法がそろそろこちらに向かって飛んでくるわ」
『死神の結晶鎌 刹那とのリンクを確認しました、よって刹那の持つスキルが使用可能となります』
刹那に言われてその手を握ると脳内で機械的な声が聞こえてきた
(これであの魔法を消せるよな?)
俺が蝕にそう聞くと大丈夫だ、と答えたので刹那の持つスキル、絶断を発動させる
それと同時に魔法陣から炎でできたドラゴンが現れ、そのドラゴンがこちらに向かって歩いてくるのに対して俺は鎌を振り上げる
振り上げた鎌を絶断が発動したことを確認できてからドラゴンに対して振り下ろして両断する
「なに!?この私の魔法を切っただと!?それなら!」
男は魔法を斬られたことで驚き、すぐに身体強化魔法を使って接近戦を挑んできたのだが
「残念だが俺は魔法による遠距離戦よりも接近戦の方が得意なんだよな」
そう言って男の首に向けて鎌を振るうと男は姿勢を低くし鎌を避け俺の腹を殴ろうとしてきたがその拳を鎌の柄で防ぐ
防がれた拳を下げて足払いをかけてくるが俺は飛んで避け、そのまま鎌を振るい男の脚を斬りつける
「ぐっ!このやろう!」
苦しげな声を出して離れようとするが俺は続けて鎌を振るう、すると
「こんなやつでも私の同僚だ、手伝うとしよう」
もう一人の男が俺と男の間に入り蝕を弾く
「ドラグ!貴様遅いぞ!何をしていた!」
「少し黙って傷の回復に専念していろ、ヴェルド。時間は私が稼ぐ」
ヴェルドと呼ばれた男はしぶしぶといった様子で後ろに下がり、俺と話していた男、ドラグが俺をヴェルドの元に行かせないように間に立つ
「どうやら、我らが王の命令には逆らえんようだ」
そういうとドラグは首もと見せてきた
「これは我らが王が部下に付ける呪いのようなもの、これを付けられた者は死ぬまで王の部下となって戦わされる。そしてこの呪いの内容は・・・人族と戦闘になった時死ぬまで戦え、というものだ」
「家族を残して死ぬのは不安ではあるがお前のようなやつなら無事に助けてくれるだろう、そのあとのことは任せる」
「抗うことを諦め俺の敵となるか、ならその命、もらおうか」
俺はそう言って縮地で近づきドラグの腕に鎌を振るがドラグはその鎌を手に持っている剣で受け流し、そのまま俺の脚に剣を振る
「もう少し楽しみたいんだが連れにこれ以上心配かけたくないんでな。そろそろ終わりするぞ。結晶領域」
リンクした状態のままだった刹那の持つスキルを使い辺り一面を結晶で覆う
「なんだ!これは!」
「お前に話す必要はない、そのまま結晶に飲まれて消えろ」
この結晶領域は自信が決めた範囲を結晶で覆いその範囲内にいる敵を少しずつ結晶が侵食していき最終的には全身が結晶に覆われ全身が覆われると結晶が割れ、それと同時に飲み込まれた敵も同時に消滅するというものだ。
・・・俺の武器、相手を侵食する系のスキル多くないか?
ドラグは結晶に飲まれることに抵抗はしなかったのでかなりの速さで飲まれそのまま消えたがヴェルドの方は抵抗し続けたが蝕のスキル、侵蝕のせいで体が動かしづらくなってきたのが抵抗するを諦め俺に向かって憎しみを込めた視線を向けたまま結晶に飲まれて消えた
魔族の二人の相手を終えたことに安心して息を吐き魔物の群れを倒し終えた千栄たちの元へと歩いていくと
「お疲れ様でした、旦那様」
そう言ってエルが迎えてくれた
戦闘シーンはやっぱり難しい・・・
次回からは迷宮の攻略を書こうと思います!
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