第79話 時雨の過去の記憶
「ん、ここは・・・」
千栄たちと合流する数日前の夜、いつも通り宿で寝ていたはずが目を覚ますと懐かしく感じる光景が目に入ってきた
「この家、あまり覚えてはないが俺が子供の時に両親と住んでいた家か」
周りを見回してみると男性と女性の間で笑顔で話をしている一人の子供がいた
「あれは俺の両親か、ということはあれは俺か?」
その子供、幼いときの時雨は今の落ち着いた様子はなく他の子供と同じような無邪気にはしゃぐような子供だった
いつも通りの日々を過ごしているなかである日突然、その日々が終わった
夜に突然家のベルが鳴り母、蓮禍が様子を見てくると言って玄関に向かったがしばらくしても戻らないことを不審に思った父と時雨が見に行くとそこには血を流しながら倒れている蓮禍と蓮禍を刺したであろうナイフを持った女性がいた
「あら、元死神の蓮禍を殺すという依頼だったけど子供であるあなたにまで死神の因子が受け継がれていたなんて。死神としての蓮禍を完全に殺しきれてなかったみたいね。見られたことだしあなたたちも殺せば新たな死神を覚醒前に排除したってことで追加報酬でないかしら」
女はナイフを片手に笑みを浮かべながら時雨に近づくが時雨を庇うように父が前に立つ
「へ~、私の邪魔するのね」
その言葉を聞いた直後、父は首を捕まれそしてそのままナイフで急所を刺され
「人間風情が私の邪魔をするんじゃねぇよ」
掴んでいた手が離されると父はその場で倒れた
女が笑みを浮かべながらゆっくりと俺のほうに近づいてきて、あと数歩で俺の目の前に来るところで俺は部屋が光で満たされしばらくするとその光が女とともに消えたことで緊張の糸が切れそのまま気を失った。
数日後目を覚ますとそこは病院の一室で俺のいるベッドには従妹の千栄、その両親が泣いていた。
俺が目覚めたのが数日後だとわかったのは千栄の両親に教えてもらったからだ
目を覚ましたその日に検査をして記憶が一部失われているが普通に生活することに支障は無いと言われたためそのまま退院して千栄の家で生活することになった
それから数年後のある日、千栄が中学に入って半年ほど過ぎた頃、千栄が同じクラスの女子にいじめられるようになった
理由は女子から人気のあった男子から告白されたがそれを断ったからだそうだ
それを聞いた俺は義父に頼んでレコーダーを買ってもらい千栄に持たせ少し様子を見ることにした
しばらくの間いじめているやつらの音声を集めて十分に集まったところでいじめの現場に乗り込み二度といじめをしないように心を折ってやった
それからは何事もなく過ごせたがいじめの一件以来千栄のブラコンが悪化してしまった
俺が高校入学したところで目が覚めた。外はまだ暗く朝日が昇るまでまだ時間があった
俺のベッドにはなぜかエルとシズクが寝ているが幸せそうな顔なので起こさずにもう一度寝ることした
次回からは迷宮攻略を書こうと思います!
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