第75話 神楽たちの行動
朱李たちと合流した次の日に私たちは冒険者登録を済ませてからアルカードに向かい始め、3日後に無事に到着した
「ここが商業都市か」
「大きいですね~」
朱李と一緒に勇者組から抜けてきた人たちが口々に感想を言う
「とりあえず街に入って冒険者ギルドに向かってから宿を探しましょう」
そう言って門番にギルドカードを見せてから街に入り冒険者ギルドに向かって歩き始めた
「ここがこの街の冒険者ギルドですか、王都にあったギルドよりは小さいですね」
「王都にあったのは冒険者ギルドの本部だもの、それにここは商業都市だからそんなに大きくなくても問題ないんじゃない?」
朱李の疑問に神楽はそう返事をしてギルドの中に入っていき、そのあとに続いて他のメンバーが入っていった
黒髪黒目は珍しいのか中で話をしていた冒険者たちが私たちの方を見ていたが「もしかしてあいつ関連か?」と一人が言うと全員が視線を戻して『そうかもな』と言ってまた話を始めた
私たちは誰のことか分からなかったので受付に向かおうとすると一人の女性が話しかけてきた
「貴方たち、もしかして新人さん?」
「はい、そうですがあなたは?」
「あら、ごめんなさいね、私はメグネカよ。貴方たちと同じで冒険者になったばかりの新人よ。お互い頑張りましょうね」
メグネカさんはそう言い残してギルドから出ていってしまった
「あの人は一体・・・」
「あの人は最近ある方の紹介で冒険者になられたのですがすでにDランクまで上がっている期待の新人さんなんです」
私の疑問に後ろから説明が返ってきたことに驚いて振り向くとそこには受付の女性、セリアさんがいた
「最近登録したんですよね?もしかして紹介した人の力で上げたりしたんですか?」
朱李がそう質問した。まあそう思うのも仕方がない、FランクからDランクまで上げるのはすぐに上がるとはいえ1ヶ月くらいはかかると聞いたことがあるからだ
「いえ、あの方はただ依頼を受けてそれをこなしてランクを上げていたんですよ。他の冒険者の人たちに比べて依頼を達成するまでの時間が短かったので受ける量が多かったですが」
朱李はその説明に納得したのかお礼を言っていた
「いえいえ。それでは、ようこそ冒険者ギルド、アルカード支部へ。早速ですがギルドマスターにお会いしていただきますので私についてきてください」
そう言って歩きだしたセリアさんのあとを一行は追いかけ、しばらく歩いたあとある扉の前でセリアさんが止まりノックをした
「ギルドマスター、セリアです。言われていた特徴の方々をお連れしました」
「お、そうか。入ってくれ」
「では失礼します」
扉を開けて中に入ると体格のいい男性、ラオルが座って作業をしていた
「もう少しで終わるからすまないが適当に座っててもらえるか?」
ペンを動かしながらラオルは私たちにそう言ってきたので言われた通り椅子に座って待つことにした
待つこと数分、ラオルはペンを片付けこちらに声をかけてきた
「待たせてすまなかった、俺はこの冒険者ギルド、アルカード支部のギルドマスターをしているラオルだ。お前たちにはあることを聞くために呼ばせてもらった」
「お前たちはシキという男を知っているか?」
「シキさんを知っているんですか!?今どこにいるんですか!?」
私は思わず身を乗り出して聞いた
「ちょっと落ち着け」
そう言われ私は顔を赤くしながら椅子に座り直した
「シキのことは知ってるがお前たち勇者が国王の奴隷であることも聞いている、だから確認できるまではあいつのことは話せん」
「俺がお前たちに聞きたいことはお前たちがシキと敵対している国王の手先かどうかだ。俺たちはあの国王に対していい感情を抱いていない、そしてそれはシキも同じだろう。あの王の手先ならあいつに会わせるわけにはいかない、同郷の者を殺させる訳にはいかないからな」
「私たちはシキさんに奴隷から解放されそして命を助けられた者たちです。命の恩人に恩を仇で返すような真似はしませんししたくもありません」
ラオルに聞かれたことに私たちは真剣な表情で返事をするとラオルは突然笑いだした
「はっはっはっは!その表情、嘘は言っていないようだな!お前たちには話しても大丈夫そうだな。それにしてもあいつは国に喧嘩を売ったようなものか」
「あの、、、ギルドマスター?シキさんのことを教えていただきたいのですが」
笑いだしたラオルに戸惑いながらも朱李はお願いをする
「ああ、とりあえずあいつのいる場所だが今は迷宮街オルトラにいるだろう。ちなみにあいつはAランクの冒険者だ」
それを聞いた私たちは急いでオルトラに向かうための準備を始めようと思ったのだが
「だが今オルトラに向かうのはやめた方がいいだろう」
ラオルにそう言われ全員が固まった
次回は神楽視点の続きを書こうと思います
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