第73話 合流
翌朝目が覚め体を起こそうとすると俺のベッドのなかにシズクが潜り込んできて幸せそうな顔をして俺の体に抱きついていた
いつも起きる時間より早い時間だったのでシズクを起こさないように腕から抜け、布団をかけ直してから部屋を出てロビーに降りると受付には女性が立っていた
「お客様、おはようございます。朝食まであと1時間ほどございますが」
俺に気づいた女性は仕事に必要な物を用意しながらそう挨拶をしてくる
「そんなに早かったのか、ならちょっと冒険者ギルドにでも行って簡単な依頼でもやってくる、一緒にいた女の子が起きてきたらそう伝えておいてくれ」
「わかりました、お気をつけくださいね」
女性の見送られ俺は宿を出る
エルから教えてもらったがギルドは朝の4時から開いており夜の9時に閉まるらしい。そして冒険者たちは朝食を摂り終わったくらいの6時以降に依頼を見に来るらしい
ギルドに着くと職員が依頼を掲示板に貼っていたり受付で仕事道具の準備をしていた
「依頼の数は多いがこの街周辺での依頼は少ないな」
「この街には冒険者が多いですから街の周辺に出る魔物はほとんど倒されていて依頼として出す必要がないんです」
俺が依頼を見ながら独り言を呟いていると後ろから声がかけられたので振り向くと俺がいつもお世話になっている受付の女性だった
「なるほど、なら少し離れるがこの依頼でも受けるか」
「はい、受注しました。気を付けてくださいね」
そのままギルドを出て大通りを走り門を通り近くの森まで向かう
森に入ってから20分後、俺の足元には大量のオークの死体が散らばっている。今回受けた依頼はオークの討伐だったのだがオークの住処を発見したのでそこにいたやつらを全滅させたら今の状態になっていた
ギルドに戻るとシキさんはいつも仕事がはやいですね、と笑顔で言われた
宿に戻り、自分達が借りている部屋に入るとシズクはまだ寝ていたので俺はシズクの隣で少しだけ寝ることにした
しばらくしてシズクに起こされたあと朝食を摂り昼まで自由行動にした
宿でアイテム整理などをしながら過ごしていると昼前になりそして胡桃たちが街に入ったようだったので再びギルドに向かうことにした
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千栄視点
私達はようやく兄様がいると言われた迷宮街オルトラに着き、最初にギルドに向かうことになりました
「この街に時雨君がいるんだよね」
胡桃さんが不安そうに言う。私も胡桃さんと同じで兄様に会えるのは楽しみですが嫌われていないか不安でもあります。
「時雨様に会っても許しを得るまでは抱きついたりしないでくださいね?」
「わかっていますよ、ルーナ」
ルミナスは私の返事に頷き返してからギルドの中に入る
アルカードにあったギルドより少し小さいですがそれなりの大きさがあり、やはり2階もあるようですが、それよりも
「私達が気づくかどうか見ていたんですよね?兄様」
ギルドの端の方にある椅子に腕を組んで座っている金髪に赤っぽい鎧を着た男性に対してそう聞くと
「さすがは千栄だ、よく気づいたな。胡桃たちやギルドの職員、ギルドマスターまで気づかなかったのに」
男性はそう言って指を鳴らすと金髪から銀髪に変わり鎧は消え兄様がいつも着ていた黒いコートを着た男性が現れた
「妹として暮らしている間に兄様の座り方などは覚えていましたので」
私の返事を聞き兄様はそうか、とだけ答えギルドの職員に言って前もって借りていたと思われる部屋に案内された
次回は話し合いです!
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