第72話 蝕の能力
「マスター、神器との契約はどうなったのですか?」
「契約はうまくいったぞ」
俺がそう言うとシズクは俺の手を指差して聞いてきた
「もしかして、その指輪が神器なのですか?」
知らないうちに神眼で見てみるとシズクの言う通り蝕だった
(そういえば言ってなかったな、私は基本は指輪の状態でお前の魔法補助をしている。武器として使いたいときは名前を呼んでくれれば形を変えよう)
突然頭の中に声が聞こえてきたが、それは蝕からの念話だった
(お前、念話が使えたんだな)
俺がそう聞くと当然だ、と返事がきた
(なあ、名前を呼ぶときは別に声に出さなくてもいいのか?)
(それでも大丈夫だ。別に名前を呼ばずとも私がどうすべきかが伝わればどんな合図でも問題ない)
(じゃあ合図を何にするかは考えとくよ)
そう言ったあと蝕の能力を確認する
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蝕
今まで現れた死神達が持っていた武器。指輪と鎌の2つの形状を持っており指輪の状態では魔法などの補助をする
持ち主以外が持つことはできず、また持ち主がいなくなると死神以外干渉することの出来ない空間へと消える
現在の持ち主は外崎 時雨である
【スキル】
侵蝕
侵蝕・・・斬りつけた相手の体を蝕み、斬りつけてから一時間後に死に至らせることができる。この効果は斬りつけるほど死に至るまでの時間が短くなる
常時発動している
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(このスキル強すぎないか?)
シズクにこの能力のことを教えると「それは強すぎますね」と言われた
俺自身より武器達の方が強い気がするんだがとりあえず明日からのことを考えようと神眼を解除してシズク達の方を見ると神流と凪がシズクと刹那に膝枕されて気持ち良さそうに寝ていた。
「シズク、刹那、明日のことなんだが」
「胡桃さんたちがこの街に着くんですよね?」
そう、加護である程度の位置がわかるので確認してみると明日の昼前くらいにはこの街に胡桃たちが到着するのだ
「私達の主人を否定したあの女達ね、また主人を傷つけるようなら私が・・・」
「あの~、刹那さん、そんな怖い顔してたらせっかくのきれいな顔が台無しですよ」
「き、きれいだなんて!お世辞だとしても嬉しいわ。ありがとう♪」
誉めると刹那は笑顔でお礼を言ってきた。お世辞ではないんだがな
「マスター、早く明日のことを話しましょう」
「そ、そうだな。明日胡桃たちがこの街に到着しておそらくだが最初に冒険者ギルドに行くだろう。俺はそこで胡桃たちと少し話をしてお前たちの意見を聞いてからまた一緒に旅をするか決めようと思う」
「ちょっといいでしょうか?」
俺が考えていることを話すとシズクが意見を出してきた
「なんだ?」
「マスターは私達の意見を聞くと言っていますが私達はマスターのスキルや武器なのです。たとえ人の姿があり自分の意思を持っているとはいえそこは変わりません。なのでマスターの決めたことに私達は反論する気はありませんよ。さすがにやりすぎだと判断すれば止めますが基本的には貴方の考えに従いますのでお忘れなく」
シズクが真剣な表情でそう言うと刹那といつの間にか起きていた神流と凪が頷いていた
「わかったよ、だが1つ覚えておいてほしい。俺はお前達をただの道具だと考えるつもりはない。だから自分達を道具だと言うような発言はやめろ」
「すみませんでした」
「わかってくれたのなら別にいいんだ」
そう言って頭を撫でるとシズクは申し訳なさそうな顔から嬉しそうな顔に変わった
「じゃあ明日は俺がどうするか判断すればいいだな?」
「はい」「それで大丈夫よ」
「なら晩ごはん食べてから寝るとするか」
俺はそう言って神流たちを武器に戻してからシズクと一緒に食堂へ向かった
次回は胡桃たちとの合流です!
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