第67話 依頼の報告
「あぶねー、ギリギリ間に合ったー」
「マスターがあんなことするからですよ」
「悪かったって言ってるだろ、まさかあそこまで威力が出るとは思ってなかったんだよ」
それぞれ違うベッドに寝転がりながらぶつぶつと文句を言っているシズクと謝る時雨。シズクがぶつぶつと言い出す理由は時間を少し遡る
─────────────────────────
フェルを眷属にしたあと街へ急いで戻ろうとするとシズクに呼び止められた
「マスター、まさかこの場所、このままにしておくなんてないですよね?」
「・・・直します」
目が笑っていない笑顔を浮かべながら近づいてくるシズクをみて逆らわない方がいいと思い戦闘で抉れた地面を地属性魔法を使い直し始め、数分後、抉れていた地面は元に戻った
「フェル、その姿のまま小さくなれるか?」
「無論だ」
フェルはそう言うと普通の大型犬ほどの大きさになった
「それで大丈夫だ。シズク、フェル、オルトラまで全力で走るぞ!」
「わかりました!」
「うむ」
二人の返事を聞いてから周りに影響が出ないように走り出した
太陽が完全に沈みきる前に俺たちは門に着きギルドカードを見せたあとフェルは従魔であることを説明し街に入る
「マスター、ギルドが閉まるまでまだ少し時間があります。先にフェルの従魔登録をしておきましょう」
宿に向かおうとするとシズクがそう言ってきた、理由を聞くと街中で従魔登録のされていない魔物を連れていると攻撃される可能性が高いからということだったので少し急いでギルドに向かう
ギルドに着き中に入るが閉まる少し前だったようで併設されている酒場にもあまり人がいなかった
従魔登録をしてもらうために受付に向かうと奥から一人のギルド職員が走ってきた
「お待たせしました、ご用件はなんでしょう」
「従魔登録をしてもらいにきた」
「ではこちらの用紙に必要事項を記入してください」
そう言って渡してきた用紙に名前と種族を書いて渡す
「これで従魔登録は完了です」
登録が終わったので泊まっている宿に戻ってきて今に至る
「これ以上は言いませんが次からはしっかり時間を考えてくださいね?スキルに頼りすぎるのはよくありませんから」
「わかったよ」
「そういえばマスター、夕食を食べていませんがどうしますか?」
「今日は疲れたからこのまま寝るよ」
今日は朝から迷宮に行き昼から依頼で山に行きワイバーンの討伐のはずがフェンリルと戦うことになり街まで全力で走ったりといろいろあったからな
「わかりました、ではおやすみなさい」
そう言いながらシズクは俺の寝転んでいるベッドに入ってくるが少し不安にさせただろうから注意はせずそのまま寝ることにした
次の日はギルドに依頼の報告をするために向かった
「シキさん、今日はどうしましたか?」
「依頼の報告をしにきた」
「ワイバーン討伐の依頼ですね、どうでしたか?」
「それなんだが、マローナさんを呼んでくれ」
「??わかりました。少しお待ちください」
そう言って奥の部屋に入っていく職員を見ながらワイバーンのことを考える
(あの場所にワイバーンがいたのは確かのはずだがなぜフェンリルがいたんだ?単純に全力が出せる相手を探すのならわざわざワイバーンを全滅させなくていいはずなんだが・・・まさかな)
考え事をしているとどうやらマローナさんを呼びに行った職員が戻ってきたようだったので職員のところへ戻る
「あ、シキさん、ギルドマスターが部屋でお待ちです。ついてきてください」
職員がそう言って奥の部屋に入っていったので俺もそのあとに続いて歩いていく
次回はマローナとの会話を書こうと思います
誤字脱字等がありましたらご指摘お願いします!




