第61話 ソルの迷宮(3)
投稿が遅れてごめんなさい!
「マスター、さっきの人たちが魔族の幹部ってどういうことですか?」
冒険者たちと別れ、16階層を進んでいるとシズクが聞いてきた
「シズク、お前は神眼を使ってあいつらのことを視たか?」
俺の質問に対してシズクは首を横に振って答えた
「なんで視なかったんだよ……。あいつらの説明には途中おかしなところがあったからシズクなら怪しむと思っていたんだが……」
そう、あの魔族の説明にはおかしなところがあったのだ。普通のダンジョンにもモンスター部屋はあるらしくそのすべての部屋は中に入ってから魔物が出現すると決められている。だが魔族の男は入ろうとしたら魔物が出てきて追いかけてきたと言っていた。
ちなみにダンジョンの説明は俺たちがソルの迷宮に入る前にエルがしてくれたのだがその声は怒ったような声だった。あれか?俺があるからなにも連絡しなかったから怒っているのか?それなら申し訳ないな。いろいろやることあって連絡できなかったのだが
俺が簡単に説明するとシズクはなにかに気づいたようだった
「だとするとあの魔物たちはあの冒険者たちが呼び出したもの、ということですか?」
「おそらくそうだろう。あいつらの目的はここにくる冒険者を殺すことで、この迷宮に入った俺たちもその対象だったんだろう」
まあ、例え狙われても今の俺たちでも多少はなんとかできるだろうけどな。と付け加えシズクに言うとシズクはそうですね。と笑った
シズクへの説明をし終わったあと迷宮の攻略をとりあえず20階層までにして一度街に戻ると言ってから進み始める
道中に出てくる魔物は交互に倒し順調に階層を進むことができ一時間程で無事に20階層にたどり着いた。
「シズク、少し前にも言ったが今日はこのボス部屋をクリアしたら街に戻ろうと思う。迷宮に入ってからかなり時間が経っているはずだからな」
迷宮に入ったのは朝だったがそれなりに時間が経ち外は今昼くらいだろう。別にこのまま攻略を進めてもいいんだが急ぐようなことでもないからな
「そろそろ部屋に入るか、誰もいないのに待っていても意味がないしな」
10階層までと比べてここは人が少ない。時間が悪かったのか?まあそんなことは気にしないでおこう
俺は気持ちを入れ直してから扉に手を掛け行くぞ、と言う言葉と共に扉を開けた
同じ形だったボス部屋を見て全部同じ形なのか?と思っているとシズクが俺の疑問に気づいたようで全て同じだと教えてくれた。ソルラインを造った私とは別の神がこの世界にダンジョンがつくられるようにしたときにめんどくさいという理由でボス部屋を全て同じにしたんです、すみません。とエルが付け足しで説明してくれた
少し待つと部屋の中央に黒い何かが集まり、それがなくなるとオークがいた
「オークナイトか、前のホブゴブリンは俺が倒したから今回はシズクがやるか?」
俺は神眼でオークナイトのステータスを確認しながらシズクにどうするかを聞いてみた
「そうですね、私もボスと戦っておいた方がいいかもしれませんね。今回はやらせていただきますね、マスター」
シズクはそう言うといつも通り自分の周りに魔法を浮かべはじめた
「せっかくですしダークバレット以外を使ってみますか、『ダークエッジ』」
その言葉と同時にシズクの前からオークナイトに向かって黒い斬撃が飛んでいき斬撃はその首をはね、壁に当たる前に消えた
「魔法の扱いが上手いな、シズクは。俺には壁に当たる前に消えるよう調整するなんて無理だぞ」
「今のマスターは武術に特化していますが練習すればこのくらいすぐに出来るようになりますよ」
俺の言葉にシズクは微笑みながらそう返してくる
「そうか、なら魔法の練習はもう少ししておいた方がいいな。
シズク、次の21層目の人が来なさそうなところまで行ってから転移して戻ろうと思う」
俺がそう聞くとシズクはえ?というような驚いた顔でこちらを見てきた
「マスター、迷宮にはボス部屋の次の階層に転移装置があり入り口まで転移でき、入り口から転移装置がある場所までの転移も出来ますよ?」
シズクの説明に俺は心の中で
(そんなこと聞いてねえよぉぉぉ!!)
と叫ぶしかなかった。
21階層に降りここにあるらしい転移装置までシズクに案内してもらっているとシズクが突然壁の前で立ち止まった
「この壁の中です、マスター」
そう言われ俺は壁に向かって歩いていくと壁をすり抜け中央に魔方陣が描かれた小部屋に着いた
「あの魔方陣が転移装置です。あれに乗った状態で行きたい場所を言うとその場所に転移することが出来ます。ただし、転移できる場所は自分が今までに行ったことがある階層だけです」
説明を聞いたあと俺とシズクは魔方陣に乗り入り口に転移する。すると、光に包まれたあと整備されたきれいな部屋に着き俺たちは出口から外に出るとそこは迷宮の入り口だった。
「ちゃんと転移できたんだな。とりあえず一度どこかで昼食を食べるとするか」
そうしましょう、と返事をするシズクの頭を撫でながら迷宮の外に出た
次回は胡桃たちの方を書こうと思います。
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