第57話 基式
「とりあえずさっき騎士のやつらに使った技からだな、あれは分かってると思うが俺が作った技で名前は『基式 斬区』といって高速で抜刀し自分の周囲を囲む相手を斬る技だ。『基式』はこれから新しい技を作るときに基にするための基本的な動きでその動きに名前をつけただけだから技とは言いづらいけどな」
「『基式』が基本の動きということでそれを基にした技を作るときの名前は決めているんですか?」
シズクは俺の分かりにくいような説明を聞いたあとにそう聞いてきた
「ああ、攻撃を主にした動きを『攻式』、防御を主にした動きを『守式』にしようと思ってる」
「分かりやすいですね」
そう言いながらこちらに微笑んでくるシズクに思わずドキッとしてしまい目をそらす
「俺には名前をつけるセンスがないから分かりやすいのにしたんだよ」
「そういうことですか、分かりました。では次は他の『基式』の技を教えてください、名前とどんな技かをです」
もともと教えるつもりだったのだがすでに作っていることがバレていたことに驚いた。がシズクは俺とスキルやステータスが同じだということを思い出しとりあえず説明をした
『基式』の技は今のところ『斬区』『断空』『飛刃』『浅流』の4つだ。
『斬区』は多対一向きの技
『断空』は空を飛んでいる魔物を倒すための技
『飛刃』は離れた地表付近の相手を倒すための対遠距離の技
『浅流』は相手の攻撃を受け流す技
ということを教えるとシズクが一対一のときの技はないのですか?と聞いてきた。おそらく誰もがそう思っただろう
「考えてはいるんだが基本的に俺が一対一で戦うことが少なかったしこれからはさらに減ると思うんだよ」
「それはどうしてですか?」
「シズクも冒険者登録して俺と一緒に動いてもらうからだ」
俺がシズクに冒険者登録してもらうと言うと言われた本人はえ?と言って
「マスター、何故冒険者登録しないといけないのでしょうか」
そう聞いてきた
「シズクは街の中を人化した状態でいるつもりだろう?」
「そうですね」
「なら身分証を見せろと言われることがあるかもしれない、そのとき身分証がなかったら不法侵入を疑われシズクが捕まるかもしれないからな」
実際、この世界ではお金がない人が仮の身分証も作らず街に入って捕まることがよくあるらしい
「そういうことですか、分かりました。」
「あっ、ひとつ確認なんだが、シズクは俺と同じスキルを使えるなら技のことを聞く必要があったのか?」
そう、俺と同じスキルを使えるならこの剣術のことも分かるはずなのだがシズクは分かっていないようだったのだ
「それはですね、今回の剣術はスキルでもユニークスキルでありマスターが作った物なので技の詳細を教えてもらわないと使うことができないのです」
(ステータス共有といってもどっちかが作ったスキルは詳細が分からないと使えないのか、ならもしシズクが新しい何かを作ったら俺は使えるようになるのか?)
「マスター、今日はもう寝て明日に備えましょう」
俺がそんなことを考えているとシズクがそう提案してくる、今は22時過ぎだった
「そうするか、今日は色々ありすぎて疲れたしな」
シズクの提案に乗り寝ようとベッドの中に入るがここで問題が起きた
「なあシズク、なんで俺がいるベッドに入ってくるんだ?」
「そこにマスターがいるからですよ?」
どこぞの登山家みたいなセリフを言うんじゃない
「もうひとつベッドがあるんだからそっちで寝ろよ」
「嫌です!マスターと一緒に寝ます!」
「俺が床で寝ると言ってもか?」
そんなことはしたくないんだがな、せっかくベッドがあるんだし
「はい」
困ったことになったな、女の子を床で寝かせるわけにもいかないしなぁ
「仕方ないな、背中合わせならいいから早く寝るぞ」
「では失礼します」
そう言いながらシズクは俺のベッドに入ってくる
俺は早く寝るつもりだったのだが横から女の子特有の甘い香りがするせいで全然眠れなかったのだがシズクはすやすやと気持ち良さそうに寝ていた
結局俺が寝れたのは深夜0時を過ぎた頃だった
次回はシズクの冒険者登録を書こうと思います
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