第41話 時雨の悩み
俺が驚いているとエルは俺の妻になる理由を話してくれた
前提として神は神同士でなければ結婚することは出来ない。転移の時、俺だけほかのやつらとは違う感じがし、興味を持ったので転移後の様子を見ているといつのまにか惚れていた
ということだった
「説明はありがたいがすまないな、今はそういうことをあまり考えれないんだよ」
俺がそう言うとエルは微笑みながら頷いた
「わかっています」
「わかっているっていったいなにを」
「あなたが恋人や仲間に言われたことで心に傷を負い、自分を見失いかけているということをです」
俺は驚くしかなかった、なぜならこの世界の今の俺の状態を言い当てられたからだ。
「なんで、どうしてわかったんだ、」
「言ったはずです、私はあなたのことを見ていたとそれに、今のあなたを見れば分かりますよ。彼女たちと共に行動していたときのあなたと比べてかなり変わっていますからね。さすがにあなたの感情まではわかりませんので聞かせてくれませんか?」
俺はそう聞いてくるエルに対して少しずつ話し出した
「分かった、召喚されたときのことからだ……」
そう話し出し、この世界に召喚されたときのこと、追い出されるときのこと、ユキを助けたときのこと、胡桃たちと行動し始めたことなど今までに起きたことをそのときの感情を少しずつ加え話していった
「あのダンジョンの攻略途中に俺の今の状態を話した結果がエルも知っている通りだ。少しなにか言われることは考えていたよ、だけど四人は変わる以前の俺のことを想っていて今の俺はカッコ悪い、嫌いだと言ってきたよ。俺のショックもでかかったさ、自分のことよりも優先しようと思っていた相手からあんなことを言われたんだからな。
それからだよ、自分が分からなくなってきたのは。これまでの少しだけ残っていた感情にすがり付き人間として生きればいいのか薄くなった感情を完全に受け入れ、神として生きればいいのかが分からなかった」
俺がそこまで言うとエルは苦しかったのですね、と言いながら俺を頭を撫でながら抱きしめてくれたのでその胸で泣いた。
30分程で泣き止んだ俺を見ながらエルが聞いてくる
「落ち着きましたか?」
「ああ、すまなかった。おかげで落ち着いたよ、ありがとう」
俺は涙をぬぐいながらそう答える
「それは良かったです。では、すみませんがあなたの名前を聞いてもいいですか?まだ聞いていなかったので」
「ああ、そうだったな、すまない。俺は外崎 時雨だ。よろしくな、エル」
「時雨ですね、ではしばらくは時雨さんとお呼びしますね。それと……」
時雨さんが自分の生き方に答えを見つけたら呼び方を変えますね。と微笑みながら付け加えていた
「そろそろ、時間ですね。ここでの時間はあちらよりも遅いため戻ったときはそれほど時間はたっていないでしょう。これからどう生きていくのか楽しみにしてますね」
エルがそう言うと俺の体が透け始めた
俺がそろそろ消えるかというところでエルは忘れていたと言わんばかりに
「近いうちにまた会えますので楽しみにしておいてくださいね。あと道中で出会う人物は助けてあげてくださいね」
と伝えてきたがその言葉の意味を聞く前に俺は天界から『ソルライン』に戻ってきて意識を取り戻した。すると
「マスター!!」
そう言って俺の腹に女の子が突っ込んできた
俺は慌てて受け止める体制を作り、女の子に怪我をさせないように注意しながら受け止め、その女の子に聞いてみた
「その声はもしかしてシズクなのか?」
そう聞くと女の子、シズクは嬉しそうに頷いた
「そうですよ!マスター!マスターに造ってもらったスキルで人としての体を持つことが出来ました!これで私も………」
最後の方はなにを言っていたのかは分からなかったがとりあえずシズクに思ったことを聞いてみた
「なあ、シズク、お前はなんで裸なんだ?」
そう、シズクは生まれたままの姿で俺に抱きついてきていたのだ
すると始めて気がついたのか顔を真っ赤に染め
「マスター!見ないでください!」
と俺の頬を思いっきり叩いてきた。あまりの威力に俺はそのまま再び意識を失った
俺の意識が戻ってきたのはそれから1時間後だった
なんとなく分かっていた人もいたかもしれませんが今回、シズクを出すことが出来ました!
次回はシズクのこととダンジョンの続きを書こうと思います
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