表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/113

第39話 残された者


「兄様、どうしたんでしょう」


「分からないよ、今までの優しくて誰にでも手を差しのべる時雨君はどこ行っちゃったの」


 その場に残された六人のうち胡桃と千栄の二人がそう呟く。すると、その呟きを聞いていたルミナスがその閉ざしていた口を開いた


「あなたたちは自分達がなにを言ったのか分かっているのですか!」


 突然大声を出したルミナスに驚きながらその質問に対してえっ?という様子で答えた。もちろんその返答はルミナスを更に怒らせることになってしまった


「あなたたちはシグレ様と付き合っているんですよね?それなのになぜシグレ様の気持ちを分かってあげられないのですか!」


「私達は分かって「黙りなさい」なんですか?咲見先生」


そこまで言われ胡桃たちはルミナスに言い返そうとするが桜花に遮られる


「あなたたちが時雨君のことを分かっていると言いたいの?笑わせないで、分かっているのならあんなことは言えないはずよ。分かっていないからあんなことを、あの馬鹿な国王やクラスメイトの子達よりもひどいことを言えるのよ」


桜花は胡桃たちに怒りを込めた声でそう伝える


「私達が国王よりひどいことを言った?それはどういうことですか?」


桜花の言葉の意味を理解した千栄はその場で泣き崩れ、理解出来ずにそう聞き返す胡桃は千栄の様子に慌てていた。


「ここまで言ってもわからないのですか、では簡単なことを聞きましょう。死神とはどういう存在ですか?」


「生死を司る存在ですよね?」


「では次です、神とはどういう存在ですか?」


「あらゆる存在の上に立つ存在、です」


「そこまでわかっているのなら答えは出るはずですよ」


胡桃はルミナスとそんなやり取りをしていてようやく気づき始めたようだった。ルミナスはそこに時雨の言っていたことを言い直し説明した


「シグレ様も言っていましたがシグレ様は死神で他人の死に対しての感情が薄くなっています。そして種族が神になり人とは違うその場でになったことでさらに死への感情が薄れてしまったのです。その状態で私達のことを気にしてくれているだけでもすごいことなのです」


ここまでは分かりましたか?とルミナスは確認する。千栄は泣きながら頷き、胡桃も同じような感じだった


「シグレ様はこの世界に呼び出されたことで死神になりそして神になりました、そうなってしまったことでシグレ様は人間としての感情を残すために1人でどうするべきか悩んでいました。そして今日、少しでも楽になるためにあなた方に悩みを聞いてもらおうとしたのでしょう。」


そこまで言って息を整え続ける


「その結果、あなた方はシグレ トノサキという人間を否定したのですよ。自分達が知っている過去の存在を守るために。変わってしまった、いえこの世界にきて無理やり変えられてしまいそうな性格を受け入れてもらうために話したのに好きな人に、そして信じていた人に嫌われ、自分の存在を否定されたのですよ、シグレ様は」


ここまで話すと二人と千栄の言葉に頷いた二人の四人が泣き出した


「本当に泣きたいのは時雨君のはずよ。私達は次会えるまでにどうするかを考えて祈るしかないのよ、時雨君がこの世界から消えないことを」


「分かりました、グスッ、でもこの世界から消えないことをってどういう意味ですか?」


一番最初に泣き止んだ胡桃がそう聞く


「それはもちろん死なないことよ」


「えっ」


胡桃たちはその言葉を聞き動きを止めた


「そりゃそうでしょ、自分が好きな人に今の自分のことを否定されたんだから自殺する可能性だってあるじゃない」


その言葉で全員が慌て出す


「話はここまでで終わりだから一度アルカードに戻りましょうか」


桜花はその様子を気にも止めずそう言って来た道を戻り始め、その後ろをほかの五人がついて歩き出した



次回はダンジョン攻略の続きを書こうと思います

誤字脱字等がありましたらご指摘お願いします

またアドバイスや感想等も書いていただければ参考にしたいと思います


次回からしばらくは戦闘が短くなると思いますがお許しください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ