第34話 勇者との再会
勇者たちはウルフの群れと戦いながらもなかなか回復がこないことを不思議に思い回復役がいるところをみると全員が座り込んでいた
「おい!回復役!何勝手に休んでるんだ!回復しろよ!」
その様子を見た一人の男子がそう怒鳴るが次の瞬間にその口を閉ざした
「勇者だなんだと言われておきながらこの程度なのか?失望したぞ」
全員が一斉にその声が聞こえた方を振り向くとさっきまで戦っていたウルフの群れがいた場所に一人の男、時雨が立っていた
一匹残らず無傷の状態で倒されたウルフの群れを見ながら時雨に何をしたのか聞こうとしていた勇者たちは自分たちの後ろから聞こえてきた声に反応し振り向き驚いた
「シキく~ん、待って~」
「兄様~、私達を放って行かないでくださいよ~」
「そうですよ、シキ様。ひどいです!」
「いきなり走り出すなんてどうしたの?」
「シキ、大丈夫?」
「回復は必要ですか?シキさん」
そこには自分たちが連れ去られたと聞かされた胡桃と千栄、王女のルミナスに担任の桜花と見知らぬ女性がいたからだ
6人を見た勇者たちは自分たちの目の前にいた男が魔族だと思ったようで
「お前が俺の胡桃を拐い他の子達も拐った魔族か!なら今ここで俺がお前を倒してみんなを解放してみせる!うおぉぉ!」
胡桃のことを俺のもの扱いしている高崎が雄叫びをあげながら突っ込んでくる
その声に合わせてあるものは剣で、またあるものは魔法を使い一斉に攻撃をし始めた
────その攻撃は一切意味をなさないとも知らずに───
時雨視点
高崎が訳の分からないことを言いながら俺に向けて持っている聖剣を振りおろし、他のやつらは高崎を避けるように俺に向かって魔法や斬撃を飛ばしてくる
そのせいで俺の周りに煙がたち姿が見えなくなると勇者たちは俺を倒したと思ったようだった
(あまいな、この程度で勇者と言われるのか)
俺はそう思いながらも先程の高崎の言葉の意味を聞き返す
「おい、そこの勇者、先程クルミのことを俺のものだと言っていたがどういう意味だ?」
いまだに煙が消えない中そう話しかけてくる俺に驚いていたようだったがすぐに怒鳴るように答えてくる
「黙れ魔族っ、俺の女のことを勝手に名前で呼ぶな!これでとどめだ!『聖光波』」
聖光波
剣先に力を集め、振り下ろした時にその力を解放し打ち出す。聖剣を持つものが使える対魔族に特化した技
そんなものを打ってくるが俺は胡桃のことを俺の女扱いされたことにこの世界に来て初めてキレた。
その瞬間に周りにあった煙はなくなり、俺に飛んできていた光の帯も消え失せた
普通の人では耐えることの出来ないような威圧とそれと同じような量の殺気を胡桃たちに当たらないように放つとその場にいたやつらは全員が膝をつき四つん這い状態になった
「おい、胡桃が誰のもんだって?」
俺は言霊術を発動させながらそう質問する
高崎は四つん這い状態になりながらも俺を睨み付けながら答えた
「勇者であり幼なじみである俺のもの…グベッ!」
高崎が答え終わる前に俺は高崎を蹴り飛ばして胡桃に確認する
「なぁ胡桃、お前は誰の女だ?」
そう聞くと胡桃は不満そうな顔をして
「ひどいよシキ君、まえに私の気持ちだって言ったよね?高崎くんが勝手に言ってるだけで私はシキ君のものだよ?」
そう答えた
それを聞いた高崎は俺に洗脳されてるだのなんだの言ってきたが…
「いい加減にして、私の好きな人がそこまで言われるとさすがの私も怒るよ?それに…」
胡桃はそこまで言うと俺の方をみてから
「シキ君に敵対するなら私達も容赦しないから」
胡桃にそこまで言われるとは思ってなかったようで高崎は目を見開いていた
「やめておけ、胡桃、自分たちのおかれている状態すら認識できてないやつらに何をいっても無駄だ」
俺が胡桃にそう言っていると威圧と殺気が小さくなったのか王国の騎士が手を叩きながら歩き出した
「素晴らしい力です、どうです?私達の仲間になりませんか?」
その言葉に俺たちはユキとサラを除いて全員が殺気を放った
次回は王国騎士との話を書こうと思います
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またアドバイスや感想等も書いていただければ参考にしたいと思います
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