第32話 実戦訓練
31話を少し訂正しました
時雨たちがアルカードに着いた頃、王城にいる勇者たちは訓練をしていた
「よしっ、今日はここまでだ」
「「「「「わかりました」」」」」
デルスタのその言葉に勇者たちは一斉に動きを止める
「数日後からは実戦訓練としてダンジョンに行く、だがお前たちは勇者だから大丈夫だろうが今日はしっかり休息を取るようにしろ」
「「「「「はい!」」」」」
デルスタはそう言うと城の中へ歩き始めたので勇者たちも各自の部屋に戻り休み始めた
数日後の朝、勇者たちは広場に集められていた
「ではこれから実戦訓練としてダンジョンに向かう!俺たちも同行するので大丈夫だと思うが気を緩めるなよ」
そう言って歩きだすデルスタの後ろを勇者たちはついていく
勇者一行が向かったのは王都の近くにある洞窟型のダンジョンで主に王国の騎士が訓練に使うダンジョンだ
ダンジョンに着くと勇者たちはまずそれぞれで6人1組のグループを組み、そこに王国騎士が一人の7人でダンジョンを進むことになり、最初に勇者である高崎のグループが入った
ダンジョンで最初に遭遇したのはゴブリンだったが高崎が一撃で倒したことにより俺たちは強いと思ったようだ、一番弱い魔物であることも知らずに
「全員気を抜くな、次が来たぞ」
そう騎士の人が言うと奥から数匹の犬が現れた
「ウルフか、お前たち、全員であいつらを倒してみろ」
デルスタがそう言うと勇者たちは突っ込んだ
残った勇者たちのなかには胡桃には劣るものの回復魔法が使える者もいたので各グループに必ず一人は組み込まれているのだが…
「っぐ!」
そう、彼らは初の実戦のうえ時雨とは違い自分たちは勇者であり王国の騎士がついているので死ぬことはないと思って調子に乗っているから動きが遅いのだ、それに回復役が組み込まれているとはいえ個人を回復できるだけで複数人の回復は出来る訳ではない、そうなると
「回復!遅いぞ!」
こう言われるのだ
全員、ポーションも持たされていないので各自で回復は出来ない。さらに回復役は全員がダメージを食らうのでMPの消費が早くすでに底をついているが自分以外にはあまりわからないうえになぜか騎士達の言葉に逆らうことが出来なくなっていた
そのことは回復役は気づいたようだったが他のクラスメイトは気づいていない
そんなことを考えながらも逆らえないため回復魔法を唱え続けるがMPは無い、となるとどうやって発動させるのか、それは
………命だ
MPが無い状態で魔法を使うと術者の命を削って魔法を発動させるのだ、だが本人にしか分からない、ましてや命令を出すだけの王国の騎士になんて分かるはずもなかった
(私、ここで死んじゃうのかな?何でこうなっちゃったんだろう、あのとき出ていった外崎くんは私達のこと、どう思っていたのかな?)
回復役の一人の女子生徒、嶋浪神楽は2日目に追い出されるはずがまるでそのことに満足したような顔をして、そして自分たちの方を哀れむような目でみていた時雨のことを思い出していた
すると突然、どこからか声が聞こえてきた
『生きたいか?』
(え?)
『今一度問う、お前は生きたいか?』
私が唖然としているとさらに聞いてきた
『お前は操られたまま、国の人形として死ぬか、その国を敵にまわしてでも生きたいか、選べ』
(人形として死ぬくらいなら国と戦うことになったとしても生きたい、生きてもとの世界に帰りたいです!)
私は声の主が言ったことを理解し、そして生きることを望んだ、すると声が近くから聞こえるようになり、やがて
「じゃあ、俺が助けてやる」
そう言いながら銀髪で左右の目の色が違う、黒いコートを着てさらには背中から羽根を生やした一人の男性が歩いてきていた
次回は時雨達のダンジョン編を書こうと思います
誤字脱字等がありましたらご指摘お願いします
またアドバイス等もしていただけたら参考にしたいと思います!
さて、王国騎士の扱いはどうなるかな?




