第107話 故郷へ
少し短いです
「おいおい、何があったんだよ・・・」
地上の惨状に思わずそんな声が出てしまった
「恐らくですが彼女たちがやり過ぎたのだと思いますが」
そう言ってエルはある方向を指差す。その先には砂浜の上で正座させられている千栄たちとその前に立っている桜花の姿が見えたので詳しい話を聞こうと近づいていくと怒ったような声が聞こえてくる
どうやら説教されているようである
近づかない方が良さそうだったのでフェルに何があったのかを聞いてみると、俺たちが潜ったあといつも通り戦っていたのだがしばらくすると気分が上がってきたのかやり過ぎるようになったとのこと
「さすがに今回は注意するしかないな・・・依頼を受けた先で毎回こんなことになると仕事が出来なくなってしまう可能性もある」
「仕事が出来ないと宿を取る事もできなくなるので困りますからね」
とりあえず千栄たちの方へ近づいていくと桜花は少し横にずれ、正座させられている面々は表情を固くした
「フェルからだいたいのことは聞いた。お前らなぁ、いくらなんでもこれはやり過ぎだぞ。」
「ごめんなさい・・・」
「俺だってあまりこういうことは言いたくない。だが依頼を受けて現地に行くたびにこういうことになっていたらそのうち依頼を受けれなくなることもあるんだ。そうなってしまえばどうなるかお前たちなら分かるだろ?」
俺の言いたいことが分かったのか千栄たちは「気をつけます」と言った
「反省しているようだしもう立っていいぞ。
さてそれじゃあユキの生まれた村のある地域まで行くか」
街を出る前にアイゼンから聞いていた方向へ歩き出す
湖を出発してから3日後、最初の目的地である村に着いたのだが
「この村には人が住んでいないようですね」
「ああ、ユキから聞いた特徴もほぼ一致しているからここだと思うんだが」
シズクの言う通り村には人が誰もいなかった




