第100話 獣人国へ
アイゼンから依頼を受けてから3日が過ぎようとしていたころ俺たちは貸し切った馬車に乗って移動していた
それぞれ自分で走った方が速いというのになぜ馬車に乗っているのかというと・・・俺が乗ってみたかったからだ
千栄やユキたちはオルトラに向かうときに乗ったらしいが俺は走って移動したからな。それに日本じゃ馬に乗ることはあっても馬車というものはなかったからな
道中、魔物が出てくることもあったがだいたいは他のみんなが倒しているためやることがないのでついさっきまではエルと昼寝をしていた
ちなみに御者は蝕がやらせてくれと珍しく言い出したため任せている
「なあ、アイゼン。アクアドレイクってどんなやつなんだ?」
「おいおい、知らなかったのかよ。アクアドレイクはな前にも言った通り水の中でも活動することができる竜みたいなやつだ。ワイバーンよりも戦闘能力が低いがその特徴のせいでランクは同じく単体ならB、群れならAだな」
「なら地上にいるやつらはユキや千栄たちに任せて水中のは俺たちがやるか」
「あの、シキさん、水中のアクアドレイクなんですが私にも手伝わせてもらえませんか?」
それぞれの担当を決めているとサラが俺たちの方を手伝わせて欲しいと言ってきた
「私じゃシキさんたちの足手まといになるかもしれませんが前回あまり活躍できなかった分頑張りたいのです」
『マスター、彼女は回復魔法を使えますが水魔法の適正も高いので少し練習すれば水中でも十分戦えるようになりますよ』
サラの提案にどうしようかと考えているとシズクがそう教えてくれた
「わかった、ただしこれから少しの間シズクと水中での戦闘の練習をしてもらう」
「ありがとうございます!」
そんな話をしていると蝕から盗賊の一団が感知にかかったと報告があったので他のみんなに言って今回は俺が戦うことにした
と言っても本人ではないのだが
「『影人形』片付けろ、ただし誰も殺すなよ」
そういって神器を渡して行かせると俺たちが着く頃にはすでに全員倒れていたが誰一人死んではいなかった。ちなみに影人形はすべて消滅していた
「旦那様、さすがに無理だと思いますよ?」
「そうみたいだな」
いつの間にか起きていたエルが分かりきっていたかのように言ってきたのでそれに同意するように返事をする。胡桃たちはなにがあったのかわからなかったようだったが実験段階で説明するのもなぁと思い結局説明はしなかった
俺が今回やったのは刹那たちを俺の影に持たせてその影がどうなるのかという実験だ
継続して持てるのなら良かったが凪曰く
「主の魔力が入ってるけどそこから主の気持ちが伝わってこないから気持ち悪い」
ということだった
「こいつらうちの国でいろいろやってる盗賊団だ。なかなか捕まえられなかったんだが助かった。国まで連れていって裁きたい所だが獣人国まではまだまだ時間がかかる。こいつらはそうだな、シキ、手間をかけるがこいつらをこの辺りに顔だけだして埋めといてくれないか?」
「あいよ」
アイゼンに言われた通り盗賊の一団は街道沿いに等間隔になるように頭だけを出して魔法で埋めておいた
「蝕、獣人国まで休まずにいけるなら頼む」
「了解だ」
蝕にそう頼んで俺はもう一度寝ようとするとエルが自分の膝をぽんぽんと叩いていたのでその膝を借りることにして寝ることにした
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