表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

プロローグ

処女作で初投稿です。

作品を公開をしているすべての作者を尊敬します。



精霊世界ユグドラシル


世界の中心に天を衝く程の大きな樹がそびえたつ


名は世界を冠する大宝樹ユグドラシル

この世界は7つの大陸(エリア)に別れ、そして8つの種族が暮らしています。


これからあなたは7つの種族から自分の分身となるキャラクターを作って頂きます。


プレイヤーネームを登録して下さい

※他のプレイヤーが目にして不快感を与える名前はお控え下さい


****


**** でよろしいですか?

※一度登録すれば変更する事は出来ません


▷はい

いいえ


種族を選択してください。


炎の身体を持ち火炎を操る火の民

サラマンダー

拠点都市(ホームタウン)サラマンドラ

吹き上がる熱破、火口に近づくことなかれ

マグマ揺蕩う火山都市



背中に羽根があり空を舞う風の民

シルフ

拠点都市(ホームタウン)シルフィード

荒野の谷、吹き荒れる風、

雲海が広がる天空都市



湖に住み水中を自由に泳ぐ水の民

ウンディーネ

拠点都市ウィンネス 

湖底から噴き出す空気の泡、水神を崇める教団

湖底神殿には神が眠る水中都市



大地を守り暮らしを支える土の民

ノーム

拠点都市ノートアース

地下に広がる天然洞窟、光届かぬ炭鉱

最深部に到達した者はいない迷宮都市



大樹の森と生きる植物の民

ドリアード

拠点都市ダリアラント

樹上の家々、樹木を繋ぐ架け橋

大宝樹ユグドラシルの麓に広がる大森都市



夜に潜み魂を糧とする月の民

ルナ


拠点都市ルナティック

時を知らせる鐘の塔、立ち並ぶ高い建築物

常夜の結界が張られた月光都市



声を届け歴史を伝える歌の民

ハーモニウム

拠点都市ハルモニア

奏でられる楽器、鳴り止まないメロディ

新たな音が生み出される音楽都市





サラマンダー

シルフ

ウンディーネ

ノーム

ドリアード

ルナ

ハーモニウム


****でよろしいですか?

※一度選んだ種族は変更する事が出来ません慎重にお選び下さい

▷はい

いいえ


あなたの物語(ストーリー)は*****から始まります。


この世界には数多くの冒険者(プレイヤー)が存在し、冒険者の数だけ物語(ストーリー)は始まります。

物語を記録する本(アドバンスダイアリー)は白紙です。

世界へ飛び出し、新たな仲間たちと出会い、自由な冒険の旅が待ち構えています。

そしてあなただけの物語(ストーリー)を完成させて下さい。


※他のプレイヤーに不快な言動、行動は慎みマナーを持ってお楽しみ下さい。


-----------------------------------

プロローグ K


「いつまでついてくるんだ」


 後ろを振り向くとトボトボとついてくる生き物がいる。

タヌキみたいなヤツだ。

頭は大きいが身体は小さく3.5頭身くらいしかない。

髪の色は翠色をしていてポニーテールを作っている。


僕が振り向いたら、何を見てるのかな?とタヌキも後ろを振り向いていた。

いや、あなたを見たんですよ!

こいつの所為でエライ目にあった!

やっぱりこんなちんくちくりん誘うんじゃなかった!

くそ、きっとまだ子供なんだろう


「はぁ、どこから間違ったんだ…」

ベンチにあった椅子に座って呟くと

タヌキが横に座り僕の頭を撫で、元気を出せという目でこちらを見ている。


-----------------------------------

 VRMMO《仮想現実オンラインゲーム》ユグドラシルのサービスが開始して早くも1ヶ月がたった頃


「シルフィード、人少なすぎだろー!!!」

風の民シルフ

 キャラメイク時の種族説明では空を飛ぶ様子が描かれていた。しかしあくまでも設定でありゲーム内で空を飛べると現実でも空を飛べると勘違いしてしまい、大変な事故に繋がる可能性があるということも記載されていた。その為にシルフの背中の羽根はただの飾りだとネット上では揶揄(やゆ)されている。


 飛べないと分かっていながらシルフを選んだのは背中から生えた蝶のような光の羽根が自由の象徴であるように思えたからである。


人気のある種族としては


火の民サラマンダー

攻撃力が高く攻撃性に優れた火魔法を使い、安定した火力で一番人気


水の民ウンディーネ

HPが高く、単体回復、補助がメインの水魔法を使う。サラマンダーに次ぐ2番人気


月の民ルナ

素早さが高く、特徴的で扱いづらいが嵌れば力を発揮する月魔法を使う。ウンディーネと順位が入れ替わってもおかしくない3番人気


現状では不遇とされているが

玄人たちの間では敵の強さが上がった時には必ずPTに貢献する時がくると評価されている2種族


植物の民ドリアード

徐々に体力を回復させる効果がメインの植物魔法

拠点都市ダリアラントに咲く花々の匂いに癒されるということもあり4番人気


歌の民ハーモニウス

音楽を愛する人が必ず選ぶ種族でもあり

PT全体に効果のある支援歌魔法はレベルの上昇とともに恩恵はあがるだろう。

5番人気に入る。


風の民シルフ

僕が選んだ種族で下から数えた方が早い6番人気

魔力が高く、攻撃も回復も行えるが効果が平均的で器用貧乏な風魔法

拠点都市シルフィードは谷の上にある崖っぷちの都市で、日によっては雲海を見る事ができる。という話だったけども基本的に風が強すぎて雲はすぐに散らされてしまう為サービス初日しか見ることが出来た日はないらしい。さらに街には高低差があり、上下移動が大変であまり良いところはない。


土の民ノーム

え、選ぶ人いるの?一度だけ行ったけど暗くてジメジメしてて正直用がなかったら行きたくないなぁ。

というのがネットの評価だ。酷い、

酷いが下には下がいて安心した。

当然の最下位である。



しかしそんな評価は1ヶ月たった今だから言えることである。


 サービス開始直後の僕はスタートダッシュを決めて、誰よりも強くなり有名になりたい!という一心から道具も買わず、弱いモンスターのエリアを走り抜け、強いモンスターのいるところに向かったは良いが全く歯が立たず、デスペナルティが怖くて逃げ回っている内に迷子になり彷徨う事となった…


 雲海も全く見てないし、思い出したら泣けてきた。

(小説ではさっさと次の街へ行って強い狩場であげたほうが良かったのに…)


 一週間程逃げ回りやっと街に帰ることが出来たがそのころには半分以上のシルフは街の不便さや魔法の不遇からキャラを再作成(リメイク)していた。


 それでも残った強者たちは固定PTを組んでとっくに別の大陸(エリア)へ旅立ったらしい。


 最大5人までPTを組めるみたいだけど僕はPTを組みたいとは思わなかった。


 シルフィードに人が少なくて組めないっていうのもあったけどソロ専門で他のPTがピンチの時に颯爽と現れソロで倒してしまう、最強主人公小説に憧れていたんです。


 そんな事を考えながらのレベル上げは楽しくて全く苦痛にならなかったが小説のようには上手くいくはずもなく効率が悪すぎた。


 そんな感じでサービス開始から1ヶ月たった今、大陸から出る為のクエストを受け、モンスタードロップを求めて戦いに挑むが、敵が強く全然勝てなくてPTを組みたくて人いなくて寂しくて震える。


「シルフィード人少なすぎだろー!!!」

叫びながら半泣きでしたね。


マジ積んだ。

もう僕の冒険はここで終わりなんだ。


やっぱ再作成(リメイク)してサラマンダーにでもなろうかな…


膝をつきうな垂れていると前方から人が歩いてくる足音と気配…


街の中心にある都市間転移門(トランスポートゲート)からくるという事はプレイヤーしかいない!


 フード付きのマントを装着していて姿は良く見えない、どうやら1人の様だ。

 1人で別の大陸まで移動してきた人ならきっと強いはず!


 僕はその人の元へ駆け出し

「ずっと(PT組んでくれる人を)探していました!僕の(クエストの)パートナーになってください!」


 ガッシリと手を掴み頭をさげ誠心誠意お願いした。いきなり手を掴まれて大声で話しかけられかなり驚いた様子。


しかしここは逃すまいと、更に畳み掛ける。

「僕にはあなたしかいないんです!お願いです!命に代えても守りますから!」

跪いてじっと見つめる。


 少しの間沈黙して後、意を決してくれた様で答えてくれた。

「あ、あい…」

こくりと頷く冒険者、

「ふ、ふちゅちゅかものですが…」と答えてくれた。


 噛んだ所為でなんて言ったか聞き取りづらかったけど短い手を膝の前で揃えて丁寧に、深く頭をさげてくれた。


 礼儀正しくて良い人そうでよかった。

これでやっとシルフィードから別の大陸に出ることができる。

そう思うと嬉しくて涙がでてきた。


「よろしくお願いします!僕はこよみと言います!あなたのお名前はなんですか?」


プロローグ-N

 私は妹に誘われて、なんとかRPGユグドラシルを始めました。

 最初は今までゲームなんてしたことなかったし乗り気ではありませんでした。


 しかし、自らの分身となるキャラクターを作る時にある種族がスゴく可愛くてこれになれるのかと思い物語を始めました。


 そこで待っていたものは見た事のない景色、想像したこともなかったモンスターとの戦闘、数々のクエスト、私は色んな所を歩き回りすっかりユグドラシルの事が好きになりました。


 知らない人と接するのも戦闘も苦手だけどしばらくすると妹が他の大陸からやってきてPTを組んでくれてレベリングっていうのをしてくれました。レベル上げのことかな?


 妹にユグドラシルの私の身体よりも大きな斧を買ってもらって、別の大陸に行く事が出来る様になるまで一緒に進めてもらい、今度のお休みに2人で別の大陸に行くことになりました。


 私は仕事で帰りが遅い事もあり、妹とログイン時間がかぶることが少なかったのでここまで進めるのに1ヶ月はかかりました。


 約束のお休みの日になりましたが妹は別のお友達に誘われて、午前中はそちらと遊ばせてということらしく今は1人です。


 お友達も大事だと思いますし、仕方ないのでノートアースを散歩していた時にふと思いました。


1人でも違う大陸の街を見るだけなら…


でもチルちゃん【妹のプレイヤー名】が午後に連れて行ってくれるって言ってたしなぁ、

 ちょっと見てみるだけなら大丈夫かな…

うん、行ってみたい気持ちは抑えられない、

私だって自由な冒険者だもん、

思い立ったが吉日だもん!


 えいーー!


 都市の真ん中にある門に飛び込むと光が広がり目を瞑っても強い光を感じた。


 直ぐに光は収まり心地良い風を感じ目を開けると《風が幸せを運ぶ天空都市シルフィード》に到着していた。


ふわー、


 目の前に広がる広大な景色、高い谷にある都市の様で、空が近く雲と同じ高さにある。

 向こうに見える高台に登れば上から雲を見れるかもしれない。


 見たい!


 一瞬で移動したとはいえ私のいた都市とは大陸が違う事もあり、雰囲気が全く違う。

 早速街を散策しようすると膝をついてうずくまっている人がいる。


 むむ、気分が悪いのかな、大丈夫かな、声かけた方がいいよね、

 なんて声をかけようか、知らない人は苦手だけど困ってるかもしれないし。

 んん、顔を上げた。こっちに気づいたみたい。


 わわ、膝をついたまま四つん這いで近づいてきました!気持ち悪いです!


 いきなりガッシリと手を掴まれ

「ずっと探していました!僕のパートナーになってください!」えええええ!

彼氏いない歴イコール年齢の私にいきなりプロポーズ!?


知らない人となんてあり得ないです!


で、でも凄く真剣でなんだか泣きだしそうな顔してるし、どうしよう、モテ期ですかこれ、チャンスですかー!チルちゃん助けてー!


「僕にはあなたしかいないんです!お願いです!命に代えても守りますから!」


 はうう、ここまでストレートに言ってくれる人がこれから現れるのかな…

あ、じっと見つめられてます、まつげ長い…

ドキドキします。


 子供が出来たら眼がまん丸でまつ毛が長い子が産まれるのかしら。


 私はネコ派なんだけど彼が犬派だったらどうしよう。あ、両方飼えばいいですね。

「あ、あい」

「ふ、ふちゅちゅかものですが…」

噛んでしまいました。


 頭を下げると彼は目に涙を潤ませながら

「よろしくお願いします!僕はこよみと言います、あなたのお名前はなんですか?」


 噛んだ事には触れないし凄く純粋で優しい人なんだと感じました。


 私はフードを取って顔をだします。

「ニケどすえ」京都弁が出てしまった。

私は京都の者ではないです。


 男の人と殆ど話した事がなく極度に緊張してしまいまともに話せなくなってしまうのです。

「よろしゅうです」


 こうして私たちは出会い、ここから2人の冒険の始まりです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ