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吟遊詩人の忘れ語り

-八咫鴉の星辰の万華鏡-

作者: -Sare-

 如何も、今日は。何だかんだで書けている筆者です。

 今回は超短編。突発で思い付く話許りだから如何しても短くなりがちです。抑此、筆者が短編書けないから其の練習的な物で書いていたのに、今度は短くなり過ぎですね。本当、極端だなぁ。

 そんな今回は、はい、八咫鴉さんです。紅鏡に棲む三つ足の絳い鴉です。絳いのに鴉なんですね。あ、いや、他にも色違いの鴉はいますけれど、鴉の濡れ羽色と言う様に、黔って鴉と切っても切れない関係じゃないですか。何か違和感が・・・んー。因みに多分一般だと八咫鴉は八咫烏と書くんでしょうけれど、敢えて鴉の字にしました。鴉は渡り鴉ですからね。今回の話の子としては此方の方が良いかな、と。後、鴉ってかっこいい・・・。烏は烏龍茶を連想してしまうんですよ・・・。

 さて、話は逸れましたが、八咫鴉の彼の三対の足は一体何を掴むのかどうぞ見届けて下さい。

 (アオ)星辰(ホシ)にて(ツバサ)(ヤス)めていた八咫鴉(ヤタガラス)

 (ナガ)()きた(ダケ)あって八咫鴉(ヤタガラス)数多(アマタ)(タカラ)(タクワ)えていた

 ()(タカラ)高山(コウザン)(キズ)き、()(イタダキ)()転寝(ウタタネ)をする日々(ヒビ)だった


 そんな高山(コウザン)碧山(ヤマ)(ヒト)(ハナ)れた人々(ヒトビト)(ヒトミ)(ウツ)らぬ(ハズ)もなく、()()人々(ヒトビト)(アツ)まって(タカラ)高山(コウザン)()(カコ)んだ

「やい八咫鴉(ヤタガラス)()(タカラ)()(ワタ)せ。()もないと貴様(キサマ)()いて()らおうぞ。」

「はぁ、野蛮(ヤバン)(モノ)(タチ)だ。だが仕方(シカタ)ない。では()(アシ)()てる(ミッ)つの(タカラ)(ダケ)紅鏡()()(カエ)らせてくれ。」

()ったものの(ミッ)(ナド)(エラ)べる(ハズ)もなく、八咫鴉(ヤタガラス)(ナヤ)んでいると(チカ)くに()んでいた老鴉(ロウア)(コエ)()けて()

 (カレ)とは(フル)()()いで、(トテ)()(トモ)だったのだ

(トモ)よ、()ってしまうのか。では(モミジ)(カタド)った(キヌ)と、銅鏡(ドウキョウ)(イク)つか、そして(オオ)きな水精(スイショウ)()って()きなさい。屹度役(キットヤク)()つだろう。」

八咫鴉(ヤタガラス)(トモ)(シン)じる(コト)にし、くすんだ(キヌ)(ラン)反射(ハンシャ)する(カガミ)(ヒビ)(ハイ)った水精(スイショウ)(ミッ)つを(ツカ)んで()()った

 (タカラ)には(タマ)碧樹()輝石(キセキ)をあしらった王冠(オウカン)金箔(キンパク)()った(フネ)模型(モケイ)(ナド)、もっと価値(カチ)のある(モノ)(オオ)くあった

 ()(タメ)人々(ヒトビト)八咫鴉(ヤタガラス)(エラ)んだ(タカラ)(ナド)()()めず、(タカラ)(ウバ)()いに専念(センネン)した


 八咫鴉(ヤタガラス)(テン)(タカ)()(ツヅ)け、(ツイ)(アカ)星辰(ホシ)辿(タド)()いた

 (カエ)ったのは()いものの、矢張(ヤハ)紅鏡()には(ナニ)()

 何度(ナンド)()()紅焔(プロミネンス)見飽(ミア)きると八咫鴉(ヤタガラス)(アオ)星辰(ホシ)(ナガ)めた


 さて、如何(ドウ)して(トモ)は此の(ミッ)つを()(カエ)(ヨウ)()ったのだろうか

 そして(トモ)は、()人間(ニンゲン)(タチ)如何(ドウ)しているのだろうか

 (シバ)(ナヤ)み、八咫鴉(ヤタガラス)(ツイ)(オモ)(イタ)った

 早速(サッソク)八咫鴉(ヤタガラス)自分(ジブン)(ナガ)尾羽(オバネ)一枚(イチマイ)(ムシ)り、(ソレ)(キヌ)(モミジ)筒状(ツツジョウ)()いた

 そして()(ナカ)銅鏡(ドウキョウ)()()け、(ヒビ)(ハイ)った水精(スイショウ)()()けた

 ()(ツツ)(アオ)星辰(ホシ)()け、(スイ)(ショウ)(ノゾ)()むと・・・


 (アア)()える()える

 (トモ)姿(スガタ)が、(タカラ)(メグ)って(イマ)(アラソ)っている人間(ニンゲン)

 (シカ)(ツツ)(マワ)すと万華鏡(マンゲキョウ)(ヨウ)景色(ケシキ)()(ミダ)れ、(アラ)たな(メン)(ノゾ)かせる

 望遠鏡(ボウエンキョウ)万華鏡(マンゲキョウ)(フタ)つを(アワ)()った(コレ)こそが(トモ)(スス)めた(タカラ)だったのだ

 (アア)(ナン)素晴(スバラ)しき(タカラ)だろう、(コレ)でもう()いる(コト)もない

 ()人間(ニンゲン)(タチ)があんな()(ラク)()(タメ)(アラソ)い、()(ナガ)し、(タオ)れる(マデ)

 そして(チカラ)()して()(サカ)った(ホノオ)()かれて人間(ニンゲン)(ホロ)()り、(マタ)(トモ)(マミ)える時迄(トキマデ)此処(ココ)()星辰(ホシ)観測(カンソク)しよう



  -Fin-


 はい、まさかのタイトルでネタバレと言う。とんだ茶番ですね。此彼ですよ。戦隊物のアニメを見てて、次回絶体絶命の主人公、其のバトルの行方は・・・っ!って時に新武器の玩具発売開始のCMが入るのと同じですよ。後、彼の三つで望遠鏡兼万華鏡は出来ないだろって野暮な事は言わないで下さい。其処はファンタジーで、ね、ほら。罅割れた水精だなんて夢があるでしょ!零星が砕けた様に瞬いて・・・其で赦して下さい。御願いします。

 話は変わって、八咫鴉さんが紅鏡で何をしているのか知りませんが、温暖化だの寒冷化だのは案外彼の人類撲滅計画の一環かも知れませんよ。・・・先に皓熊や虎とかが消えそうですが。

 でも鴉って可愛いですよね。とっても飼いたい鳥です。愛嬌のある顔しているし、ミステリアスだし、色んな事してて楽しそうです。滑り台したり鉄棒したり、曦物集めたり、胡桃を車に轢かせたり、煙浴びたり、蟻で遊んだり、スキーしたり、挨拶したり、近頃は芥拾いをして自動販売機から木の実を貰う子も出て来たそうですね。生活の知恵が一杯あるって言うか、生きる為に色々挑戦していると言うか、見習いたい物です。

 さて、御次もJapan!又々蛇さんな訳ですが・・・分かりますよね?

 では良い物語を。

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