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天才薬師と弟子  作者: ポムの狼
第2章 七歳のメイ

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第26話 結婚式

「先生…… すっごく綺麗です……」


 八月のはじめの暑い夏の日。オルガとセヴェリの結婚式。

 オルガはオフショルダーでトレーンのとても長い豪華なウェディングドレスに身を包んでした。ヴェールも全てレースになっていてとても長い。


 オルガは緊張で体をぎゅっと縮めている。


「本当? こんな豪華なドレス、似合っているか不安だよ」


 セヴェリの母親のミイサとお抱えデザイナーが二人で盛り上がり、こんな豪華なドレスに仕上がっていた。


「先生、大丈夫です! 先生は世界一きれいです! お姫さまみたいです!」


 メイは本心を述べたが、オルガはまだ不安そうだ。


トントントン


 オルガの控室の戸をノックする音がした。


 オルガが返事を返すと、白のモーニングを着たセヴェリが入ってきた。


「オルガ…… すごく綺麗だよ!」


 セヴェリに褒められて、オルガは顔を赤くしてそっぽを向いた。


「セヴェリもモーニング……似合ってる……」


 オルガは恥ずかしさを必死でこらえて、セヴェリに返事した。

 セヴェリはオルガのかわいさに、膝から崩れ落ちそうなるのを、寸前でこらえた。拳に力を入れて何かを我慢しているようにメイには見えた。


「は! そうだった! オルガにお客さんだよ!」


 セヴェリは我に帰って、客人を控室へと招き入れた。

 入ってきたのはオルガの両親だった。


「オルガ…… 大きくなったわね……」


 オルガの両親が泣きながら、ゆっくりオルガに近づいた。

 オルガも両親を見て、ぽろぽろと涙を流した。


「お父さん……お母さん…… 会いたかった…… 来てくれてありがとう……」


 オルガは両親に駆け寄り、三人はぎゅっと抱き合った。


「オルガが幸せそうで安心した……」


 オルガの父親は、肩を震わせながら涙を流した。






 結婚式には、たくさんの親戚や友人が集まった。大勢の人が、二人を祝福していた。

 オルガもセヴェリも笑顔で、こんな幸せがずっと続いてほしいとメイは強く強く願った。






_____________________

作者から読者様へメッセージ

ここまで、お読みいただきありがとうございます!(^^)/

今後もカクヨム版をちょこちょこ直しながら、毎日一話更新を続けようと思っています。

応援よろしくお願いいたします。

次回からは、いよいよメイの学園生活スタートです! よりコミカルな内容になってきますので、ご期待ください。

普段はカクヨムメインで活動しています。現在、別の最新作をカクヨムでは投稿中ですので、ご興味のある方は下記のURLからどうぞ。

▽ポムの狼‐カクヨム

https://kakuyomu.jp/users/kusapom

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