7 辺境伯へのざまあ
辺境伯自体が悪いという訳ではないのですが王族を止めれなかったということで同志とみなしました
これが本当の一蓮托生ですね
・・・ご愁傷様です
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「目、目がっ」
急に痛み出した右目を押さえるが一向に痛みは治まらない
一体なぜなんだ?
数年前に聖女がきちんと治療したはずなのだが・・・
私は辺境伯である
隣国との境界に領地があるため日々争いの毎日である
言っておくが隣国自体ともめている訳ではない
向こうの王族は穏健派で国同士はできるだけ争わない方が良いとの考えだ
問題はその配下のタカ派の貴族にある
隙あらば攻め込もうとしているのだ
そんなんだからさらに下の方のごろつき達はというとなにかと略奪にくる
村々を襲い収穫物を奪い去る
あるいは女を連れ去る場合もある
そんなのだから警らと小競り合いに明け暮れる日々である
剣を交えての争いなので当然のことながら怪我は日常茶飯事だ
そして運が悪いことに腕の良いごろつきとやり合った際に油断して片眼を失った
まあ聖女様が治療してくれたおかげで治ったのだが
そういえば今痛むのもその傷ついた方の目だったな
王族がやらかしたことに何か関係があるのだろう
本当に王族というのはろくでもないことしかしないな