表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放聖女の復讐譚  作者: 焼ミートスパ
第5章 共和国編
48/69

48 身の上話をされました

「若は公爵家の跡取りとして生まれましたのじゃ」


聖女わたしの困惑に関係なく密偵の方は話出しました


・・・これって聞かないといけないんですかね




でもまあ悲痛な口調だったので思わず聞いちゃいました


人の不幸は蜜の味とはよく言ったものです




共和国というのは少し前までは王様が支配する王国だったそうです


魔法を使える王族貴族が長年支配してきました


でも戦いがなくなった昨今、価値観が変わってきました


そうお金です


貴族よりも裕福な商人の方がいい生活をしているというやつです


先祖が偉いっていうだけで踏ん反り返っている貴族に領地の采配が出来る訳がないですものね


という訳で無血革命が起きました


でも昔の栄華が忘れられない元貴族達は王政復古をかけて内乱を起こしました


そして負けそうになっています  ←いまココ




・・・どうりで負け戦臭がすると思いました


怪我人も多いし、食事も美味しくないですからね





そうそう聖女わたしが治療した偉そうな人というのは無理やり旗頭にされた元公爵様のボンボンだそうです


勝手に旗頭にして、負けそうになったら責任を押し付ける役だとか


・・・貴族って本当に腐ってますよね




とまあそんな訳で元公爵家に守役兼教育係として雇われていて恩があるおじいちゃんが単身助けにきたそうです


・・・完全に年寄りの冷や水ですよね




一応共和国軍というのでしょうか、敵さんの方とは話がついていてボンボンを助け出したら保護してくれるそうです


旗頭がいなくなれば内乱が終結しますからね




ですから聖女わたしが連れ出して欲しい、だそうです





一応話は分かりましたがやりませんよ


完全に聖女わたしって部外者じゃないですか


それなのに見つかったら殺されそうな役を押し付けるっておかしくないですかね?





貴族どいつ密偵こいつ聖女わたしをこき使うことしか考えていませんよね


まとめて相打ちになればいいのに、と思いました





・・・そんな考えが甘かったと思い知るのは翌朝のことでした

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ