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追放聖女の復讐譚  作者: 焼ミートスパ
第4章 帝国編
39/69

39 閑話 王弟殿下と側近の話

「聖女様は帝国にいるようです」


側近から聞いて王国の王はガックリと肩を落とした


すべては遅かった


そういうことである




事の起こりは先代の王が聖女を使って国内外を支配したことにあった





聖女の治癒魔法が欲しければ王国ワレの言う事を聞け


そう言って統治すること10年


命を代償にした支配を続けた


もちろんそんないびつな支配は長く続くことはなく聖女の力の衰えとともに終焉を迎えた




だが問題はそこではない


終わらせ方が悪かったのだ





聖女を王国に引き止めるため王子の婚約者としていた


準王族となった聖者を勧誘することなぞ不可能である


そうやって他国をけん制していた




ところが力が弱くなって使えないと判った途端、掌を返したように婚約破棄をした


ついでに王子が国外追放まで付ける始末


どちらか一方だけなら飼い殺しにできただろう


しかし王と王子の両方が下手を打ったためどうすることもできなくなった




さらに悪いことに聖女はなけなしの力で今までの治療を『なかったこと』にした


おかげ?で王以下末端の貴族に至るまで身体に何らかの障害を持つようになり使い物にならなくなった




そこで登場させれらたのが王弟じぶんである


先代の王の不始末の後始末をするために王にさせられた


他に人材がいなかったので仕方がないといえば仕方がないとも言えた



もっともその後始末というのがとても大変であるのではあるが・・・(汗)





それと並行して行われたのが聖女の保護である


力が弱くなったとしても今まで貢献してくれたのだ


要らなくなったからといってポイと捨てて良い存在ではない


人として、いや国としての信用にかかわってるからである


人をやって聖女を保護させるようにした





・・・せっかく見つかった聖女に逃げられる始末な上に行方不明となったのには頭を抱えた


さらに人手を出して探させたが欠片も手がかりが得られなかった




一体どこへ行ったんだ?と悶々としていたらなんと帝国にいるということが判った


すべては遅かったという訳である




いや逆に今まで仕出かした仕打ちが王国に返って来ることだろう




王弟殿下、もとい王様は頭を抱えた

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