34 反撃開始です
「お断りします」
娘に治癒魔法を使って欲しいと帝国の辺境伯様が訪ねてきたので断りました
だってね聖女は皇帝陛下の病を治した恩人ですよ?
それなのに夜会で嫌味を言うは、虫の死骸を送り付けるはとやりたい放題です
恩人に対する態度ではありません
帝国がケンカを売って来るというのなら高値で買ってあげましょう
そう言う事です
という訳で治癒魔法を使って欲しいという願いを断ってみました
もちろん辺境伯様には丁寧に説明をしましたよ
おバカな令嬢のせいで帝国への信頼は地に落ちた
だから御令嬢への治療はしません、と
もう顔を真っ赤にして怒っていましたね
代わりに謝るのでどうか治療をして欲しいとも言われました
とはいえ嫌味を言ったりした御令嬢達を無視してというか反省すらしていないのに治療はできません
だって聖女の気が済まないんですもの
私にとっては帝国の貴族はひとくくり
個別に対応するなんて細やかないことはしません
一蓮托生です
そう伝えました
辺境伯様の頭から湯気がですかと思うくらい怒っていましたね
さあどうなることでしょう
御令嬢の治療はすぐにする必要はありませんが時間を置くと悪化して死んでしまう可能性もあります
そんなに時間は残っていませんよ?
すぐにでも帝国内で貴族間の争いが起こることでしょう
ざまあみろ、ですわね




