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追放聖女の復讐譚  作者: 焼ミートスパ
第2章 逃亡編
11/69

11 逃げ出しました

「お戻りください」


そう言って聖女わたしの前に護衛が立ちはだかりました


そういえば護衛このひと達が居ましたね





聖女というのはこの国の王様にとって交渉の切り札です


当然のことながら他国からは喉から手が出るほどの存在です


つまりは攫ってでも手に入れたいと思う存在ですね




当然のことながら何度も誘拐されかけました


王宮に居る時には万全の警備のため隙がありません


となれば警備が薄くなる治療に出た先で、となります




馬車での移動中


移動途中の貴族の館で休憩している時


果ては治療される本人が攫って行こうとした時もあります





当然のことながら護衛が付きました


1日3交代で各3人ずつ


一人で大多数の賊を切り捨てることができる少数精鋭の人達です




この人達は大きなけがをしなかったため大広間でのざまあに引っ掛からなかったんですね(ちっ)




「私は国外追放を言い渡されましたのよ?」





暗に


『貴方達はもうすでに聖女わたしを護衛する必要はない』


と伝えました




でも国王か直々に任命されるほどの有能な人間は違っていました


「お戻り下さい(そして治療をしてください)」


とリーダーをやっている目の前の護衛が再度言いました




命令に従うだけの無能ではなく、自ら考えて動ける有能な人間はこれだから困ります


王族が国外追放を言い渡したというのに自分に直接護衛解除の命令が来ていないからかそのまま護衛をしようとしています




つまりは今まで通り『籠の鳥』になれという訳ですね





まあ王族や貴族が苦しんでいるのです


まっとうに考えられる人間なら同じことをするでしょう





しかし困りましたね


一度国外追放をされた身です


もう二度とこの国のためには働きたくありません





・・・結構労働環境が悪かったからですね





だからと言って目の前の護衛達は引く気配がありませんでした





どうしたものか


途方にくれました

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