10 反国王派の伯爵のざまあ鑑賞記
「うううううううっ」
痛みのあまり声を上げる、いや声を上げると痛みに響くために声が上げられない王の様子を見ていると痛快だった
伯爵の息子もああやって痛みのあまり叫んでいたのだから
聖女の治癒魔法があれば一瞬で治るというのに
「聖女は疲れ果てて治癒魔法が使えない」
などとの理由で治療を受けることができなかった
そして数日後、息子は亡くなった
亡くなったことが伝わった後に
「治癒魔法のために聖女を派遣する」
などとふざけた手紙が我が家に届いた
どこまで人を馬鹿にするのかと心の底から王を呪った
大体国政というのは反対意見があって当然である
色々な人間が集まって国が出来ているのだ
それなのに最近では王は自分の意見に反する人間を敵とみなして容赦がなかった
それもみな聖女のせいだ
聖女の治癒魔法という強力な交渉の切り札を得た王は傲慢になっていった
自分は正義
自分に反するものは悪
そんな線引きで国政を引っ張っていった
その結果、反国王派ともいえる貴族派は冷遇されていった
元々意見が違うということでお互いに冷戦状態ではあった
だが力が拮抗しているためそれなりの所で手打ちになっていた
まあ最近では聖女の力を使い過ぎたせいでろくに治癒魔法が使えない状態になってきて右往左往していたのが笑えたな
決定的だったのが王子との婚約破棄だろう
馬鹿な王子は調子に乗って国外追放まで付けていたのには笑えた
そして天罰が下った
崩れ落ちる国王派の貴族達
そして反国王派の貴族派でありながら陰ながら裏切り国王派についていた貴族達
何が起こったのかわからないが国王派の貴族達が苦しんでいる
ろくに治癒魔法を使って貰えなかった貴族派の貴族達はノーダメージ
たぶん聖女が何かしたのだろう
そんなのはどうでもよい
痛みに苦しむ王族や貴族達を見て笑いが止まらなかった
息子よ見ているか
悪は成敗されたぞ




