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マリオネットの怪物

ゲートを通り抜けたハイドの目の前に広がる海が見える春の丘。街の外側みたいなエリアに転移したらしい。


ここはレベル1の風の属性のはやしエリアだ。

植物系の雑魚モンスターが多数すんでいて初心者にはうってつけのエリアだ。


「うわぁ!こんなに広いエリアなんだ」


エリアにはハイド以外にもレベル上げをしているプレイヤーもチラホラと見る。


(さてと、僕もレベル上げを…とその前に今の現状を把握しよう)


ハイドはステータス画面をクリックすると、今の自分の詳細が表示された。


ハイド

Level 1 職業 剣士

HP 40 SP 20 次のレベルまで後40pt

経験値 1000/0 熟練度 0

攻撃力 10 防御力 9 魔法力 5 魔防御 5 俊敏 7


「うわ…初心者レベルだな。当たり前だけど笑」


(フレイヤさんがくれた道具はっと)


ハイドはリュックの項目をクリックする。


アイテム一覧

所持数 15 /30

回復水×10(体力を50回復)

魔法水×10(SPを40回復)

マッピング鉱石×2(ダンジョンマップを表示する)

転生の羽×3(パーティ1人を復活させる、いない場合は自動で持ち主を転生します)


「成る程ね。最初の冒険には十分だな。装備はどうかな?」


ハイドは次に装備をクリックする。


装備一覧

メイン装備

鉄の剣

攻撃力+3

(ごく一般の普通の剣)

防具

冒険者の胸当て

防御力+3

靴装備

ボアの革靴

俊敏性+2

(ボアの毛の革靴軽くて丈夫)

(初心者の冒険者の防具)

アクセサリー

無し


「よし、だいたいわかったぞ!細かい項目はまた後で。今は戦闘だな!」


ハイドは鞘から剣を引き抜く。


目の前に現れたいかにも弱そうな敵モンスター。それは顔がついた貧弱そうな植物モンスターだった。


フェイスフラワー

レベル1 属性土 技 タネバンバン


「初の戦闘だ!僕もスキルを!」


ハイドは武器を強く握ると体からSPがげずられるとスキル画面が現れた。


使用可能スキルは


牙斬剣(がざんけん)

勢いよく剣を振りかざし攻撃する基本攻撃。


ハイドは攻撃を簡単に交わすとスキルを発動する。


「牙斬剣」


ハイドはそう言うと光る剣を雑魚モンスターに振りかざした時だった…



ザッザザザザ……


「?」


突然画面にノイズが走る。


「な、何だ?」


すると今度はフィールド全体にノイズが走り始めた。


ザッザザザザ…


「何これ?サーバーの不具合?」


どんどん激しくなるノイズ音。

やがてフィールドのテクスチャーが剥がれ始める。


「どうなってるんだ!?フィールドが消えていく?」


ハイドは訳が解らない。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


「!?」


悲鳴がフィールドに響き渡る。


ハイドは悲鳴の方を振り向くと、其処には巨大な鎌を構えボロボロのマントを羽織り髑髏の仮面をつけた巨大な死神みたいなマリオネットのモンスターがプレイヤー達を狩りながらマントから見える腹部の巨大な口でプレイヤーを飲み込んでいた。


「な、何だアレ!?ボスモンスター!?」


ハイドは死神みたいなモンスターをチェックする。


???

(error)


エラーしかでなかった。


「え、エラーって…はっ!?」


ハイドの目の前にいつのまにか詰め寄っていた死神のモンスター。

次の瞬間、死神みたいなモンスターは腹部の口を開けるとそのままハイドに狙いを定めた。



そして…


「あ、あ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


ハイドは死神みたいなモンスターに食いちぎらこ見込まれてしまう。

そしてノイズが激しい中目の前が真っ暗になる。



痛いな…あのモンスターに噛みちぎられた箇所が痛いな…痛みまでフィードバックするなんて聞いてないよ…


真っ暗な闇の空間の中右手と両足を食いちぎられたハイドは浮いて彷徨っている。

食いちぎれた箇所からは赤い血が流れている。


いきなりモンスターにやられるなんて…かっこ悪いな…兄さんや麗華姉ちゃんが聞いた笑うかな…


ハイドは乱れるゲームオーバー画面を見ながら身体が浮いた感覚のままどんどん意識が薄れていく。


ドクンッ!!


心臓の鼓動が高鳴る。


ドクンッ!ドクンッ!とどんどん高鳴る。


ハイドの身体が眩い光を放ちながら闇を照らす。

食いちぎられた腕と足は光ながら再生していきハイドはその闇の中何かを感じとると周りの闇がデータに変わると、どんどんハイドに吸収されていく。


(な、何だ?)


薄れていく意識の中でハイドはその闇を全てその身に飲み込むとゆっくりと地面に降り立ちそして倒れるとハイドの意識は其処で消えた。

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