表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

乱反射の理想郷

作者:

 静かに澄んだ沢の流れる渓谷の底に大きな大きな水晶の柱がいびつに削れて立っていた。大きなその水晶は山と谷の隙間から差し込む光をその身に受けて隠微な光を影の上にチラチラと形を変えながらも落としていた。野生の動物もその光には触れることも無く、ともなれば水晶に近づくことも無かった。

 水晶の中には縦長に伸びる都市が映し出されてはいたが、その中に納まるほどの大きさとは思えないほど壮大で、『映っているが中にはない』というまるでテレビのように見えていた。

 静かに映る不思議な都市。そこに住民が映ることは無く、ただ穏やかな温かい光と幸せが水晶の反射光には含まれていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ