僕、肉まん食べたかった。
大寒波の日の暗い夜に俺は死んだ。
その日は路上が凍結していて雪が猛威を振るっていた。
「あぁ~、さむっ...早く家に帰って肉まん食おっと」
コンビニでビールと肉まんを買って帰る。これが一日の時分へのご褒美だ。まぁ、明日は休日だし家でビールと肉まんを食べながらゲームでもしようと心に決めたのだ。俺の至福を奪わせてたまるかと急いで帰っている途中だった。
「キィキィーキィキキー!!!」
誰だよこんな所で頭〇字Dしてるやつ...などとくだらんことを考えながらそっちを見てみると凍結した路上で軽車がスリップしてるのが見えた。
「うお、マジか...っておいおいおい!嘘だろっ!?」
スリップした車が俺を轢こうと華麗なドライブセンスでこちらに向かってくるではありませんか。だがこちらも何もせずにぼっ立って死ぬ気はない。電光石火の如く、昔鍛えていた反射神経で前転をして車を避ける
「...っつ!危ねぇぇー!」
間一髪避けた。しかし車はぶつかっても止まらずに障害物を吹き飛ばして小さい女の子にぶつかろうとしていた。助けに行こうと思ったがやはり自分が死ぬのは怖い。だから助けられないのは仕方ないと自分に言い訳して見て見ぬふりをした。と思っていたがどうやらここでも俺の反射神経が発動したらしい。女の子を突き飛ばして俺は轢かれたのだった。
12月の終盤の出来事だった。肉まんとビール楽しみたかったな...。
そう思いながら俺は意識を手放した。