食事とちょっとした雑談?
食事は意外と静かに進んだ。
スープ、パンと鳥肉、最後はなにか黄色くて甘いお菓子と順番に出てきた。いままでこんな風にご飯を食べたことがなかったから正直いい体験をしたと思っている。もちろん食べ終わったあとは手を合わせて
「ご馳走様でした」
そうすると王様も続いて「ご馳走様」っと言った。
意外と会話がないものだからなんか変な感じだったが、本来はこんな感じなのだろうか、普段みんなワイワイ喧嘩なり取り合いなりしていたからそれが普通だと思っていたんだが……。
そうちょっと驚いていると王様が口を開いた。
「うむ、あまり食事中に話せなかったな、まぁここの作る料理はどれも美味しいからな」
そうわらいながら口を拭いた。
「そうですね、俺も食べたことないやつばかりでびっくりです」
「そうだろう、君の住んでる場所はあまりいい支援を受けれていないだろうからね」
「やっぱり最前線に近い場所だからですか?」
「それもあるにはあるんだが、もう一つ頭を悩ませておることがあってな」
やっぱり前線に近いといい支援は受けられない……か。……ん?他にも理由があるのか?
「あそこに勤めてる兵士がな、そのぉ……違反をしてだな、それで給料が減給になってしまってな、それに腹を立てた兵士が支援物資やらを送っては返すを繰り返しているんだ……」
「それは……本当ですか?」
「まぁね、送り続けてもそのほとんどが帰ってきてるんだ、正直君達が生きていた方が不思議に思えるくらいにね」
嘘だろ、じゃあちゃんと支給されたら……
「ちゃんと支給されていれば、君達が耕した畑の半分は売りに出せるだろう……本当に申し訳ない」
…………うっそぉん。