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王室へ
「いやぁ結構時間がかかったなぁ」
そう言って馬車を降りたが、その言葉が一瞬でかっ消えた。目の前に見たことのない大きな建物があるからである。それに見とれていたら入口の方から声が聞こえた
「遠くからよく足を運んでくれました。さぁ中へ。」
俺は慌てて黒服をまとった男の人についていった。
移動中に俺は聞いた。
「どうして俺をここに呼んだん……ですか?」
「その話は、これから主人様が話してくれます。」
返事はこの一言だけ、俺は訳の分からないまま、その男の人との会話は終わった。そして長い廊下を歩いた。
そしたら男の人が急に止まり、少し大きめの扉の方を見て、手の甲を扉の方に近づけた。が、その瞬間扉の奥から声が聞こえてきた。
「ノックはいらん、入ってこい。」
「では、失礼します。」
そして扉をゆっくり開けていった。俺はどんな人がいるのかとドキドキしながら部屋に入っていった。