王になるか、ならないか
「さて、ここからが本題なんだが……昼にも言った通り、君には王をやってもらいたい。もちろんすぐにではない、考える時間はちゃんとあげよう。それに、まだ君の町のほうの件も終わってないからね」
そういうと一応答えを欲しそうにこちらを見てきた
「そ、そうですね、たしかにまだ答えは出ていません。本当に俺がなるべきなのか……」
俺は悩んだ、俺じゃちゃんとした指示を出せないんじゃないの……と
「さっきも言った通り、すぐに答えを必要はない、もう少し、ゆっくり決めると良い」
考えていると王はそう言ってくれた、俺は少しだけホッとした……
「王様よ、彼に『あれ』を渡してはいかがでは?あなた様忘れっぽいので」
カケラがそういうと王がハッとした表情をし「そうだな」と言った
「影人よ、ちょっと待っててくれ、すぐ持ってくるから」
そう言って王は立ち出しては小走りで別の部屋に向かっていった
その間、俺はカケラに聞いた
「なぁ、あれってなんだよ」
「そうですね、魔力を持つものだけが扱えるもの、とだけ言っておこうかな」
そういいながらクスクスと笑っていた
なんかちょっとだけ楽しみになってきた、何がくるんだろう〜