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今日も王都は開運日和  作者: 羽廣乃栄 Hanehiro Noë
初等部~大学進学
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少女のささやかな願い


 世間には運の良し悪しを、ただの偶然だという人がいる。

 或いは、受け止め方次第で同じものが幸運とも悪運とも形容できるのだと。

 更には、本人の努力不足を責任転嫁して、他人をやっかんでいるだけだと。


 ――果たして本当にそうだろうか。



 毎年宝くじを何百枚も買い込むのに、末等しか当選しない人がいる。その年だけ、そして一枚だけしか買わなかったのに、それが大当たりしたという人もいる。挙句には自分で買う気すらなかったのに、見知らぬ誰かに気まぐれで貰ったのが当たった人だっている。


 ――この差は何だろう。




 まぁ宝くじは人生のプラスアルファの部類だろうから、当たればラッキー、当たらなくてもそこまで落ち込むことはない。

 でも病気や金銭トラブルに犯罪、天災人災といったマイナスの辛さは、出来るだけ避けたいと思うのが人の常ではなかろうか。


 ここ、ヴァーレッフェの王都に住む少女アンの望みはただ一つ。


 幸運なんてプラスの贅沢は言わない。ただただ、マイナスの悪運だけは減らして欲しい。

 いきなりゼロにしてくれなんて多大な期待もしないから、せめて、頼むから、幾ばくかの軽減措置を願い出たい。


 本当にもうちょっとだけ、日々穏やかに過ごしたいだけなのだ。


【改稿中】


※「従姉妹違」:いとこの子どもを「いとこちがい」と呼ぶそうです。

アンの父親は、先代の火の選帝公と異母兄弟でした。シャイラの父親である火の選帝公家現当主からすれば、アンの父親は叔父(父の弟)となります。

なのでアンと現当主は、かなりの年齢差はありますが、従兄妹いとこ同士。現当主の三女シャイラは、従姉妹違いとこちがいです。


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