傲慢かもしれないけれど
物語を綴る方々に敬意を。
「言葉は心を越えない。とても伝えたがるけど心に勝てない」
あまり歌詞に感銘することはないのですが、このフレーズはとても好きです。
想いが上手く伝わらない。それでも「分かって欲しい」と懸命に言葉をさがす。もどかしくて切ないけれど、諦めることができない。
小説を書くことも似たようなものかもしれませんね。おっさんの乙女チックな感傷。こっ恥ずかしいし、キモいかもしれませんが。
前にも書きましたが、「小説を読むこと」は僕にとっては一番の娯楽であり続けています。
他にも楽しいと思うことはありますが、これを超えるものには中々出会えません。
何がそんなに面白いんでしょう。自分でも上手く伝える自信はありません。
拙いながらも言葉を選ぶと、
「読まずに死なんでよかった」
と感じる本に出会えたときの感動を、また味わいたいのでしょう。
登場人物や物語の設定がとても魅力的なもの。ストーリーがこちらの予想を超えて展開されるもの。自分の価値観や考え方が根底から覆されるもの。心が震えて涙が止まらないもの。「理屈なんか関係ねぇ! とにかく面白いんだ」と睡眠時間を奪ってしまうもの。
その本が僕の心をわし掴みにする理由は様々ですが、最後のページを閉じたらこう思うのです。
「この本を書いてくれて、本当にありがとう」
どんなに素晴らしい物語だろうが、作者様がそれを言葉にして記さなければ、読者の目には決して触れません。頭の中にのみ存在する架空の物語を、読者に届けようとして懸命に言葉を紡ぐ。
だから、面白い小説を書いて下さった作者様には心からの敬意を抱いてしまいます。
当然のことながら、面白い作品ばかりではありません。言葉は悪いですが、読んだ後で「金返せ」と思うこともあります。なろうの作品なら「期待外れ」と思うこともあります。
でもそれは誰のせいでもなく、僕の責任なんですよね。自分で選んで読んだのですから。
何が面白いかなんて人それぞれ。だから他薦は信用しませんし(嫌なやつだな)、自分から薦めることも滅多にしません。
「他人の感想なんか知ったこっちゃないわい。おれが読んで面白けりゃいいんよ」というのが本音です。業が深いですね。
僕がまだ読んでいない「面白い小説」
これを探し求めて、本屋やネットをさ迷う日々。なかなか見つからなくて、もどかしいけれど、そうそう簡単に諦めたりはできないのです。
傲慢かもしれませんが、こう願ってやみません。
どうか面白い小説を書いて下さる方が一人でも増えますように。そして「読んで良かった」と思う本が一冊でも増えますように。
我ながらいい年こいて青臭いとは思うけど、なんか書きたくなりました。




