日常
すんませんどうしても書けなかったんです。
部活で死にかける毎日。
勉強?ナニそれ美味しいの?毎日。
ぶっちゃけパソコン無いとやる気起きない毎日。
ですがそんな自分にスープレックスをぶちかまし、今週から土日に頑張ります。
ホントに、それで勘弁シテクダサイ。
ここは日本、とある都市の中心部に設立された国立『四葉森高等学校』。
その高校の一室に、一人の少年の姿があった
「んっんん~。」
呑気に鼻歌を歌いながら黒板をふくその少年の名は、『如月龍斗』。
日本人としては普通の黒髪に黒瞳、引き締まった体形と少し人様より高い程度の身長をした、いたって普通の容姿、それは彼の自分自身に対する評価だが、それは謙遜が過ぎるというものだ。
実際は180㎝を超える高身長に、程よく鍛えられた肉体はいわゆる細マッチョと言う奴なのではないだろうか。
容姿も普通どころか街角に出れば間違いなくイケメンと言われるほどだろう。
「や~、やっぱり黒板は綺麗な方が気持ちいいよな!」
彼の言葉通りに、黒板は効果音が付きそうなほど綺麗に仕上げられている。
「おっはよ~!ってリュー君相変わらず朝早いねぇ。」
その言葉と共に教室に入ってきたのは龍斗の幼馴染である『水無月唯子』。
肩まで伸びた艶やかな黒髪はまるで真冬の夜空のような美しさがあり、その端正な顔立ちとあいまって美少女然りとした愛らしさを醸し出している。
「おお、おはよう。唯ちゃん。」
傍から見ればただのリア充にしか見えない二人だが、あくまでただの幼馴染である。
あくまで幼馴染である。重要なことなので二度言った。
まあそれはどうでもいいことだが。
「っていうか、すごっ!黒板すごッ!これ新品の状態よりもきれいになってるんじゃない?」
思わず誰に言うでもなく呟いた唯子に、思わぬ返事が返ってくる。
「まったくだな。いや、ホントに龍斗のお掃除スキルはレベルが高いな。」
「「えっ!?」」
考えもしない返答に、思わず呆けた声を出す二人。
「おう、おはよう。」
そんな二人に何ともないように挨拶をする少年の名は『文月晴翔』。
龍斗と同じくらいの身長に、龍斗には少し劣るものの、そこそこ整った顔立ちの少年である。
因みに、この文月晴翔、リア充である。
「ああ、おはよう。にしても相変わらず存在感薄いな。」
「おはよ。そういえば自動ドアに反応してもらえるようになった?」
二人のこれは決して晴翔を馬鹿にしているものではない。
なぜなら―
「・・・いや、昨日コンビニに行ったんだけど・・・・・・自動ドアが反応してくれなくてドアに頭ぶつけた。」
ごまかしようのない事実なのだから。
この存在感の薄さは先ほど言ったように、自動ドアにすら相手にしてもらえないほどのモノで、ひどい時には目の前にいる相手に話しかけたとしても、『うおっ!ビックリしたっ。晴翔いつからそこにいたんだ』
とまで言われるほどの薄さ。
「おかしいよねぇ。きちんと足はついてて別に宙に浮いてるわけでもないのに。」
「いや生きてるからね!?私文月晴翔はしっかりとご存命だが?!」
唯子の情け容赦ない精神攻撃に声を荒げる晴翔。
そしてそれを見て腹を抱えながら笑う龍斗。
そんな彼らが、異世界に呼び出される、実に三時間前の出来事である。