Episode. 2 お昼休み、お弁当
「春奈!一緒に昼飯食べよーぜ」
「え?…わ、私ですか…?」
翌日の昼休み、優月さんは
お弁当を持って教室に来た。
「ご一緒しても良いのですか?」
「嫌だったらそもそも誘わないって」
「そう、ですね」
「中庭の方で食べようぜ!」
「…は、はい」
(優月さんは私が嫌じゃないんでしょうか)
そう思いつつ、私は優月さんの後ろを歩いた
「やっぱり中庭って落ち着くよな」
「そうですね…」
中庭の風がいつもより綺麗だと感じた。
いつも一人でここに来るのに、
まるで知らない場所に来たように…
「お昼、それだけか?」
「え?…そうですけど…」
私のお弁当を見て、優月さんはそういった
「それだけじゃ足りなくないか?」
「そんなことは――――」
ぐぅーと、私のお腹がなった。
「……」
「良かったら、これ食べるか?」
そう言って優月さんはお弁当の中の
きんぴらごぼうを私に差し出した。
「い、いえ…そんな」
「良いって、あんまお腹空いてないし」
優月さんはそう言って笑った。
「あ、ありがとう…ございます…。」
私は、優月さんから貰ったきんぴらごぼうを口に運んだ。
「美味しい…」
「そうか?」
「はい、とても」
「そう言って貰えて嬉しいよ」
心が暖まるような、そんな味がした。
それから、優月さんといろんな事を
話しながらお昼ご飯を食べた。
優月さんと食べるお昼は、いつもより
美味しく感じた。
――――――――――――――――――――
あの頃の事を思い出す。
君と過ごした、あの日々を。
思い出だす度に胸が痛くなる。
私にとって君は、たった一人の味方だった。
私を"人"として見てくれる、唯一の人。
もう、終わったことなのに、
「…ッ!」
あの日、"優月さんに言われた言葉"が
胸を締め付けるように、襲う。
「……お昼、食べよう…」
忘れよう、あの、輝いていた、あの日々を
"優月さんと過ごした、あの日々を"
こんにちは、椎名すみれです。
Episode.2 遅くなってしまいました。
大変申し訳ございません。
最後のシーン、めちゃくちゃ意味深ですね、
何があったのか、それを知れるのは
いつになるのか…
またEpisode. 3でお会いしましょう!




