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Episode.1 出会い
私は、"人"の生活に憧れていた。
友達と過ごしたり、家族と笑ったり、
そういうのに憧れた。
でも…それは、叶わない事だった。
だって私は、獣人だから。人じゃないから。
今虐められてるのも、
どこにも居場所が無いのも、
全部、"人"じゃないから。
こんな人生、いっそ死んでしまったほうが…
そう思っていた、その時だった。
「お前ら、なにやってんだよ…!」
そんな声が、聞こえた。
「先輩達にバレたらヤバい!」
そう言って私を蹴っていた人は
逃げるように走っていった。
「大丈夫か?」
彼はそう言って手を伸ばした。
私は彼の手を取った。
「俺は赤城優月、五年生だ!よろしく」
「わ、私は千歳…春奈…です。」
これが私と優月さんの出会いだった。




