1/13
第一話 プロローグ 死の赤
暗い世界に1人佇み、世界を恨む
空に瞬く紅き死の星
雨が降っている。
それなのに天上には光があった。
それは、赤い色をした星だった。
それは、「死の星」と謂れていた
私たちは、その「死の星」を見上げた。
―――――ああ、なんて、美しいのだろう
見とれている間にも広がる足元の水たまりに反射し、
――――ぱしゃり
波紋が広がった。水たまりに揺れる「死の星」は、なんと荘厳な雰囲気を醸し出すのだろう
か。
――――ぱしゃり
もう一度波紋が広がった。
「死の星」の色と同じ赤が入り混じる。
それは、人が息絶えた赤だった。




