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The dream never ends〜不定期、不仲な音楽活動を。編〜  作者: 小山シホ
不仲で不定期活動のサークル
2/8

第1話「my pace」

〜翌日〜

〜高梨家〜

「よし。ログインっと。」

『皆。今日はオリジナル曲の続きだから足を引っ張らないで。』

【桜】は厳しい口調で言った。【梅】は呆れながらも何も言わなかった。

『分かった。【桜】。…ほら【睡蓮】も。あたし達は友達じゃないから!さっさと完成させないと!』

『まあまあそれは置いておこうよ!さて作るかー』

「(今回は皆作業しっかりしているから終わりそうだね。)」

──(ピロン)

「ん?」

すると音樂団集から何かメッセージが来た。メッセージの送り主は「my pace」と呼ばれる人だった。音樂団集を作った存在である。無論、一人で作った訳では無いが。

「え!?あのmy paceさん!?」

『【桜】さん達へ 【桜】さん達は素晴らしい音楽を作っていますね。私、my paceも嬉しい限りです。これからも音樂団集を盛り上げて下さると嬉しいです。』

『後、ささやかなものですが私も音楽を作ってみましたので聞いていただけると嬉しいです。リンク→https:/ongakudansyu.com』

「…!まさかmy paceさんからメッセージを頂けるなんて!勿論、聞こう!」

そうしてmy paceの曲を聞けるのを褒美にした【桜】はいつもよりも作業が進んだ。他のメンバー達も今日は何だかんだ早めに作業が終了した。

〜作業終了〜

『皆。今日は早く終わったね。これからもこの調子で頼むから。』

『いやーにしても【桜】、どうしてそんなに早く終わったんだ?』

『別に。まあ強いて言うなら──』

『my paceさんから尊敬していますってメッセージが届いた事くらい。』

『え!?』

一斉に皆が驚いた。何故なら前述の通りmy paceは音樂団集のオーナーであり作者でもあるからだ。

『ちょっと【桜】。なんでそれを言ってくれなかったんだよ〜言ってくれても良かったじゃん〜』

『俺もmy paceさんは尊敬している人なのに〜』

『まさかmy paceさんが…あたし達の曲に注目するなんて。あの人は凄い人だからあたし達の曲よりも他の人の曲に注目すると思ったけど…』

『まあ悪い事では無いだろうね。』

三人はmy paceからコメントが来た事について語る。だがその中で【梅】は何も喋らなかった。

『(my paceさん?その人は…)』

『(いや今は言うべきでは無い。その事を言うと皆が困惑する。)』

だが皆はそんな事気にしなかった。すると【桜】が言った。

『──実はmy paceさんから曲が届いてる。それを皆に一応送っておくから。』

『おお!曲まで!これは嬉しいなあ!じゃあ聞こう!』

皆はmy paceの曲を聴いた。だが、その音は予想に反して何処か暗いものだった。

『…………え?この曲…なんか暗い?』

『そうだな。my paceさんは明るそうな人だからこんな暗い曲を作るなんて意外。』

『いや、my paceさんだったら暗い曲も簡単に作れるでしょ。あの人は凄いから。』

『それは…そうかもしれないが…』

メンバーの様々な感想が入り乱れる。だがそこでも【梅】はずっと下を向いていた。

『(なんで皆…こんな曲を良い曲だと思うんだよ!こんなのリズムも乱れてるし…歪んでいるのに!)』

『(まあでも確かに満足な部分はあるな。)』

『まあ、それはそれとして今回の作業は終了。次回はフリーを作っていくから遅れないで。』

しかし【桜】は【梅】が何も喋っていない事には気が付かなかった。

『──なあ。皆。』

すると【睡蓮】が言った。

『このmy paceって人──もしかしたら【梅】じゃないか?』

『は?』

一斉に声が合わさる。それは無理もない。仮に【睡蓮】が言っている事が本当だとするならわざわざこんなサークルに入る筈が無いからだ。

『え?【睡蓮】、な、何言ってんの?こんな凄い音楽を作れるのが俺である筈が無いじゃん。』

『my paceさんはとても凄い人なのに...もしかして【睡蓮】はこの人の事を何も知らないのかよ。』

『あーごめん!そういうつもりでは無かったんだ!...ごめん皆!俺の言った事は忘れて!』

しかし【睡蓮】が自分から話を打ち切った為、結局、my paceの正体が誰なのかは知らなかった。【桜】は呆れながらも終わりの挨拶をした。

『....それじゃあ改めて今日の作業は終了。次はフリーだから努力するように。』

『分かった。切るね。』

そしてその後、【睡蓮】、【梅】がログアウトした。

~梅野家~

~葉留佳の家~

「.....................................」

「(なんで皆、”分かっている”んだよ。こんなの誰も分からない筈なのに...)」

「(どうして?どうしてどうして?そうである(俺がこの曲を作った)事を皆知っているんだよ。)」

「....っ!」

葉留佳は何処かに移動してしまった。わずかなすれ違い。これが後々の出来事に繋がるとはいざ知らず...


皆さんこんにちは。小山シホです。さて今回、my paceという人が登場しましたね。早くも正体バレしそうでしたが...

何とかバレずに済みましたね。良かったです。だけど何処か葉留佳は嫌な気持になっているようで...

次回予告

その週の日曜日、いつも通り作業しようと思ったら【梅】はログインしていなかった。「遅いだけじゃない?」メンバーはそう呟くが...

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