005 コインを収集する際に持っておきたい自分なりの「コンセプト」
コインの収集は無限である。
国内にとどまらず、世界のものに手を出す場合は特に。
そうなってくると大事となるのが、自分のなりの「コンセプト」である。
「あれも欲しい」「これも欲しい」では、もちろん財布の中が空になる。なので「これだけは譲れない」という自分が集めたいジャンルを設定してしまうのが、無難。
とはいえ、初期の段階ではいろいろと実際に手を出し、入手難易度や自分の財布と相談しながら、自分の好みを見つけるのがいいだろう。
いちばん手っ取り早いのは「日本貨幣商協同組合」が主催する合同販売会への参加か。全国のコイン商が一堂に介し(だいたい30店舗くらい)、販売会を行うイベント。写真ではなく、肉眼で実物を見れるので非常にオススメ。ただ、しょっちゅう開催されているものでもないので、日本貨幣商協同組合のホームページでスケジュールをチェックしておくのが吉。
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コインの価値を主に決めるもの。
それは状態の美しさと人気、そして希少性である。
銀貨などになるとここに「トーン」などの要素が加わるが、今回説明は割愛。
筆者が好んで集めるコイン。
それは人物をあしらったもの。
だが、人物と言っても、いろいろとある。
王族から軍人、政治家、偉人、小説家、音楽家など、ジャンルは多岐に渡る。
20世紀以前のコインなら、ほとんどが支配者階級のもの、もしくは女神などを描いたものとなるが、そんなコインはもちろんバカ高く、筆者の侘しい給与ではなかなか手が出ない。
なので筆者は主に文化人枠、特に音楽家の現代コインを中心に収集している。
写真左上)ワーグナー 右上)ベートーベン 左下)ヘンデル 右下)リスト
音楽家のものは、主にオーストリア、ドイツなどの記念銀貨が多く、また比較的入手も難しくない。銀貨を中心に集めてはいるが、材質に関してはあまりこだわりは持たず、銅貨や鉄貨などにも手を出すので、財布に優しい(金貨は手も足も出ないが)。
ほかに差をつけるなら、動物コインを集めてみるというのも一興か。
あるいは恐竜、ドラゴンなど、ワンコンセプトに絞るのもアリだろう。
日本で人気なのは、やはりネコか。
そういえば、犬のコインはあまり見たことがないかもしれない。
ネコは特にトルコで愛されまくって色々と種類もあるが、犬のコインといえば……スプートニクに乗せられ、星になったカザフのやつくらいしか記憶にないな。
コインを収集していて楽しいのは、そのコインに描かれた人物であったり、記念や神話などに触れること。コインを手にすることによって、それらを調べる時にもモチベーションが生まれるので、歴史を勉強する際にも、引っかかりが強くなり◎
とりあえずはいろいろと手を出す。
あるいはNumistaなどでコイン鑑賞を行う。
このへんからかな。
(まあ、見ているだけではしょうがないので、ついつい入札しちゃうんだけどね)