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【何でなろうで連載するねん】海外古銭収集ガイドブック  作者: エンゲブラ


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003 ヤフオクやメルカリ等で入札する場合の注意点ほか

個人売買は魔窟である。


そこまで値段のしない銀貨などでも、平気で偽物を販売する人間たちが跋扈しているのが、こういった個人取引サイトである。

「本物保証」や「ストア」表記に騙され、筆者も数多くの贋作コインを掴まされてきた。

そういった経験を踏まえ、筆者が新規の方々に言えることを少し。


まず該当コインのNumistaにおけるデータは必ず見ること。

重さで±0.1g以上の誤差があるものには手を出さない。

大型コインでも直径で±0.5mm以上の誤差のあるものはアウト。

ここまでは鉄則。


ただし、掲載写真で0.01gまで測れる計測器を使っていても、計測器自体に小細工をして数字を調整してくる悪辣な手練れもいる(筆者も実際にこれの被害に遭っている)。なので次に大事になってくるのが、出品者の「評価」である。


「発送が遅かった」や「連絡不通」などは正直どうでもいいが、偽物や詐欺に関する言及が複数アカウントからある場合は、たとえ高評価が98%を超える出品者だとしても、警戒する必要がある。「ストア」と表記されている出品者のため、完全に本物と「信じ切っている」ひとが非常に多いという場合がある。だが、ストア表記されていても、確信犯的に偽物を製造販売している業者も残念ながら存在する。だから、高額入札する場合は、バッド評価のチェックも絶対だ(ヤフオクはこういった不法出品者に対する通報システムが非常に煩雑かつ甘い)。


なので、ストア表記でも「聞いたことのない名前」の場合は、ストア情報をクリックし、登録されている住所をストリートビューで確認する。野原の真ん中だったり、全然違う業種の建物がある場合は要注意だ。電話番号なども検索にかけ、業者名と一致するかも見ておいた方がいいだろう。


なぜここまで注意するのかというと、高額入札する直前の確認で、完全に空き地や廃屋、ただのコインランドリー店などを登録住所のストリートビューで目撃したことがあるからだ。ヤフオクのストア登録はまともに審査をしていないのだろうか。手続き画面を見る限りは契約審査の文言が存在するが、何の冗談なのだろう?


逆にいえば、買取専門の大手質屋などが出品している商品などは、ほぼ安心してもかまわないだろう。少なくとも偽物で騙そうという悪意はないはずだからだ。


なぜ、ここまでのリスクを冒しても、ヤフオクに手を出すのかといえば、たまに大きな掘り出し物があるのも事実だからだ。特に出品者がそのコインの来歴をろくに調べず、よく分からない海外のコインとして、十把一絡(じゅっぱひとからげ)に出品しているものの中に「逸品」が紛れ込んでいることがままある(ちゃんとした詳細を記載していれば、入札が殺到するようなものでも写真がヘタクソだったり、検索に引っかからないワードだったりで)。そういったものを低額落札したりする経験が、一時期ヤフオクに筆者をのめり込ませた原因であったりもする。


一番安心なのは、ケースから開封された痕跡のない観賞用のコインセットや、マニアック過ぎて世間的認知度の低い、贋作を作るのも手間なコインの収集か。


逆に人気のコインや、地金型といわれる純度99.9%以上の銀または金のコインは、非常に贋作も多く、よほどの信頼のおける出品者から以外の購入は避けた方が賢明だろう。騙されるのも勉強だが、金銀の相場よりも安く落札出来るケースは稀な上、たとえ多くのひとが競っていてもやはり偽物だったということはままあるので(ギャンブル的意味合いでの入札ならそれも構わないが)。


追々、実際に掴まされた偽物と本物の写真なども掲載していくつもりだが、今回は省く。


筆者自身は、ストアよりも個人出品者の商品を落札するケースが多い。

その出品者のその他の出品構成を見て、コインだけじゃなく、様々なものを売っており、贋作専門の悪質出品者ではないという確信が持てれば、GOサインといったところか。コインしか出品していなくても良い出品者も多いのだが、このへんの判断はある程度のオークション慣れが必要となってくるので、説明が難しい。

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