001 海外古銭を集める際に利用すべき強い味方
いま、自分が目にしているコインには、実際どのくらいの価値があるのか?
ヤフオクやメルカリ等での出品物を眺めていて、浮かぶ疑問。
国内の古銭を集めるだけなら、少し勉強すれば、ある程度は予想も出来るようになるかもしれない。だが、それが膨大に存在する海外の硬貨ともなると、網羅的な記憶学習は事実上不可能。
そんな時に非常に役に立つのが『Numista』という海外サイトの存在。
海外古銭を集める者たちにとって、このサイトを知らない人間はほぼ皆無というほど、こぞって皆が利用する情報共有プラットホームである。
いちおう多言語対応だが、日本語には対応しておらず、内容を詳しく読み込みたい場合は、Googleの翻訳エンジンを利用することとなるが、国名と西暦などを入力すれば、だいたいの硬貨は、すぐに見つけることが出来るだろう。
試しに下の写真の硬貨を検索してみよう。
「REPUBLIK OSTERREICH 500 SCHILLING 1989」とある。
これはオーストリアで1989年に発行された500シリングというわけなので、Numistaのメニュー<Catalog>のページを開き、All issuers と書かれたプルダウンをクリックし、「OSTERREICH」もしくは「Austria」と入力すると選択肢が出るのでクリック。Search queryの欄には「1989」と入力すれば、1989年にオーストリアで発行された通貨がすべて確認できるという塩梅(「1989 500」ならさらに絞れる)。
ちなみに検索項目は、CoinsだけでOK。
トークンやメダル、Banknotes(=紙幣)やPaper exonumia(お土産用のファンタジー紙幣)などのチェックマークは外した方が、さらに絞れる。
検索結果
→en.numista.com/catalogue/index.php?e=austria&r=1989
ページをスクロールすると該当硬貨を発見。
該当コインのURL
→en.numista.com/catalogue/pieces44291.html
データを見てみると、1989年に発行されたグスタフ・クリムトの非流通コイン(=記念硬貨)。銀の含有率は92.5%のプルーフ銀貨。発行枚数は8万8千枚ということが判明。
各種データの細かい見方と注意点については、次回の投稿にて詳しく触れるが、ここでコインの状態別の実勢取引価格などを参考にし、ヤフオクなどでは入札することとなるので、次のデータ編も必見。