今から十年前の出来事
十年前、世界は厄災に見舞われた。
特級魔物、五級から数え、一級をも超える強さを誇る魔物が世界中で大量発生したのだ。
特級と付くだけに、強さはとてつもなく、Sクラスやそれをも超える特階位の冒険者や騎士・魔導師たちが数人がかりでようやく倒せるほどだ。
今までに、一、二匹程度が現れるというのは何度かあったが、大量に、それも世界中に現れるというのは初めてであった。
圧倒的な強さに、すぐにいくつかの国は壊滅し、滅びた。人もたくさん死んだ。
世界は滅びの道をたどり始めたのだ。
そんな中、一人諦めずに戦い続けた騎士がいた。
システィーナ・プライド。ノーブル王国の王国騎士団団長を、当時二十六歳という若さで務めた女騎士。特階位の最高位十段であり、当時世界最強とも謳われた騎士だ。
長い赤髪をなびかせ、システィーナは世界中を飛び回った。いつかこの事態が収束すると信じて―――。
その結果、彼女の活躍が大きく、特級魔物はいなくなり厄災は収束した。
この話は、そんなシスティーナの娘、アリスクラシア・プライド、アリスの冒険譚である―――
こんにちは、横須賀蒼と申します。
『世界を救った女騎士…の娘、貴族が嫌になったので家出します!百合パーティーを作って、仲良く平和な日々…なんかにはならなくて。でも、想い人(同性)のためなら何でもやってやるんだ!!』
長いので略して『きしゆり』ですが、本日より週1で投稿していきます。
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