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テーマなし詩集

幾つかの

作者: 歌川 詩季

 一途、ってタイプてもないです。

 (いく)つかの海を渡って 幾つかの国を(また)いだ

 幾つかの夜を明かして 幾つかの朝を迎えた


 幾つかの時代が 俺を変えていくけど

 幾つかの奇蹟に つくりあげられたのさ


 だけど たったひとつ 君への想いだけは

 他に類を見ないと信じたい

 八方美人の性分(しょうぶん)

 罪深いね…何より罪深い



 幾つもの(ちぎ)り結んで 幾つもの別れ告げたよ

 幾つもの夢が(くじ)けて 幾つもの花を枯らせた


 幾つもの涙に 俺はへし折られたけど

 幾つもの笑顔が ささえてくれたのさ


 だけど たったひとつ 君への想いだけは

 比類なき輝きを放つはず

 三面六臂(さんめんろっぴ)の欲望が

 狂おしいね…いつでも狂おしい

 好きなアーティストも。好きな曲も。

 好きな作家先生も。好きなキャラクターも。

 好きな映画も。好きな俳優さんも。


 たくさん、あります!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「三面六臂の欲望が 狂おしいね…いつでも狂おしい」……このような表現は、初めて見ました。語彙力の多さに脱帽します。私は、これほどの語彙力はありません。うらやましいですね。 [気になる点] …
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