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設定資料:天使と悪魔

本編内の設定をより深く掘り下げたものになります。


※旧139部『設定資料:天使と悪魔』を既にご覧いただいた方へ

こちらの設定資料は、過去(四章終わり)に投稿されたものと同一内容でございます。

用語解説の意味も兼ねて2部へと置換させていただきました。ご了承のほどお願い申し上げます。




・天使 【天界の住人】

 元は小さな世界の住人達。

 天使として一括りにされているが、元人間、元獣人、元機械人など、細かな分類は多岐に渡る。


 天使の特徴として、

 一、その殆どが女性型で構成されている事

 二、『聖結晶』と呼ばれる結晶体を体に埋め込んでいる事

 が挙げられる。


 一、の要因は天使に至る為の条件が関係しており、『偉業を成すこと』とは別に『生涯純潔を保たねばならない』とされている。

 過去に『干渉し、男性の英雄に純潔(童貞)を貫いて貰っても天使には至れなかった』との記録が残されている事から、男性が天使になる為の条件は別にあるのではないかと考えられている。

 また、古代の天使達が条件を割り出す際に共通点の洗い出しが行われたのだが……自らが処女だと言い出す者が現れるまで、500年の歳月が掛かっていた事をここに記す。


 二、『聖結晶』とは、天使が活動する上で必要不可欠な『聖力を供給する為の外部器官』の役割を果たしている。

 初期状態では無色透明。聖力の扱いに慣れ、結晶の機能を十全に活かせる様になればなるほど乳白色に濁って行き、一度に展開できる翼の枚数も増える。

 その機能は聖力の吸収・生成・蓄積、身体能力の上昇など、多くの恩恵を天使にもたらしているが……代償に体の成長が止まってしまう。

 これは『聖結晶』を取り込む際、聖力を扱うのに適した体へと肉体が再構成されてしまう為であり、例え元が肉体を持たない種族であったとしても適用される。

 しかし、多くは不老化もまた恩恵の一つとして捉えられ、今では『聖結晶の取り込みが天使になる為の必須事項』として定着している。(天界規定)

 以前は『聖結晶』の生成も最高位天使の仕事だったが、天使の数が増えた事、生成に特化した部署が出来た事などから現在は開発局に委託されている。





 天使として活動した年月、その者の実力や実務功績により『天位』で階級分けされる。



・天位一階位

 天界へ召された天使が自動的に所属する階位。

 天使としては新人扱い。


・天位二階位

 大戦を生き残る、又は生前の功績著しい天使が所属する階位。

 まだ新人だが、天界の業務には慣れた者として扱われる。


・天位三階位

 二度の大戦を越える、又は二千年実務をこなした天使が所属する階位。

 中位天使。主に新人天使の面倒を見る。


・天位四階位

 大戦で爵位持ちを討滅する、又は四千年活動した天使が所属する階位。

 まだ中位天使。ここまでが天使層の殆どを占める。


・天位五階位

 大戦で複数の爵位持ちを討滅する、又は十度の大戦を乗り越える。

 高位天使の仲間入り。


・天位六階位

 大戦で魔王を討滅する。

 自立行動権を獲得。希望するなら専用の領域が設けられる。


・天位七階位

 大戦で大魔王を討滅する。

 最高位天使として『天議会』に参加可能。



 基本的に階位が高くなるほど発言力が大きくなり、重大な仕事を割り振られる。


 天位五階位から渾名(二つ名)持ちが増え、六階位からは必ず渾名を持つ。

 これは天使達の中でも魅力的なステータスであり、高位の渾名持ちともなれば羨望の的。


 一部の変態を除いて天使同士で争うことも無い。

 欲望が希薄な者も多く、何かを奪い合うことも無い……一部の変態達を除いて。




・悪魔と魔族【魔界の住人】


 人間界の住人が悪魔になる為の条件は、

 一、罪に手を染めた者

 二、死して尚欲を捨てきれない者

 の二ヶ条だと推測されている。


 その為天使よりは簡単に数が増えるが、魔界に堕ちた者は者は例外なく『下級悪魔』スタート。

 天使の様に純潔を保つ必要も無い。

 比率的には男性型の者の方が多く、男8に対して女2の割合。

 名のある者は戦う前に名乗りを上げる事がある。


 魔界での階級は以下の通り。


・下級悪魔

 魔界の割合で大部分を占める。大戦では捨て駒扱いで最前線へ送られる。


・中級悪魔

 下級悪魔に毛が生えた程度。漏れ無く最前線へ送られ、大抵は使徒に討たれる。


・上級悪魔

 最前線で悪魔達を指揮する悪魔。辛うじて意思の疎通が出来るだけの理性を持つ。


・魔族(爵位無し)

 天位一階位では荷が重い。魔界の切り込み隊長。


・魔族(男爵)

 悪魔を率いる立場。魔界では領地を持っていない事も多い。


・魔族(子爵)

 天位三〜四階位に相当する。魔界で小さな領地を持っている。一人前の魔族。


・魔族(伯爵)

 ちらほらと古参の魔族が所属する。実力に幅があり、天位四〜五階位相当。


・魔族(侯爵)

 古参の猛者ばかり。魔王の座を虎視眈々と狙っており、大戦でもあまり見ない。


・魔族(公爵)

 魔王から授与される事でしか成れない、魔王最後の砦。

 魔王に欲を満たして貰う代わり、魔王を護る盾となる。実力は確か。


・魔王

 魔界を複数に分け統治する絶対君主。並大抵の事では討たれない。

 自らの城を持ち、爵位持ち魔族を臣下として扱える。天位六階位相当。


・大魔王

 魔界の最高戦力。尽きることの無い欲望を持ち、精神構造も歪な者が多い。

 魔王クラスを複数倒しその魔力を取り込んだ者が至るという。

 魔界を率いる者、ふらふらと放蕩する者など様々。



 魔界では信頼関係の構築が何より難しい。

 擬似的な婚姻をする者も居るが、それを裏切り、のし上がった者も居る。

 結果的に魔界で頼りになるのは自身の力のみ。


 欲望が薄く、実力のみ高い爵位持ちの中には厭戦思想を持つ者も居ると聞くが……

 

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