ぼっちの思考 独り言 part1
〝知らない〟という事実ほど、人が恐れ嫌うものはない。
誰かと秘密や陰口を共有する。みんなが日常的に行い〝私はみんなと秘密を共有している〟と安心している。人はこの行為を繰り返すことで自らと所属するコミュニティ内の人間と相互承認しているのだ。
しかし考えてみよう。共有する内容は様々だ。先に書いたように陰口だって共有するし、なんならこの〝共有〟で特に関わりもなかった人間を貶し、それに満足する人間だっている。
もちろん彼らに悪気はない。さらに言うなら可哀想な人間なのだろう。互いに承認して存在を確かめ合って、それを友情と言い張る。自分が一人でいる環境を嫌い、他者との馴れ合いを好む。
別に共有という行為を否定し、悪と断じているわけではない。むしろ共有することは偉大だ。人間はそれにより文明を発達させてきたまである。新たに気付く世界だってあるだろう。だが人を貶すことを良しとするコミュニティは悪である。悪しきものをみんなと一緒だから良しとする。それは自らを貶すことに他ならない。
これだけは知っておくべきだ。