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1回目の進化

尻尾が、パターンです。

 


 初めて進化して1日目、目覚めて最初に思ったのは、視界が2箇所を同時に写していて、亀となった体の正面と後ろをそれぞれ見ている感覚があるのにそれを違和感なく捉えていることへの戸惑いだ。


 これ分かった。尻尾が蛇になっている。

 自在に動かせるもん。蛇となった尻尾を正面に持ってくる。今まで正面を見ていた視界に蛇の顔が目に入る。そして蛇の方の視点からも亀の顔がはっきりと認識できる。


 亀でも蛇でも自分という認識がどちらにもあって、混乱することなく同時に別の動きをすることもできる。不思議だ。


 前に画像で見たことのある玄武の姿になったらしい。ステータスを見てみよう。

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 name: ハルカ・ドウジョウ


 race: 玄武


 level: 1


 skill: 鑑定Ⅵ 咬撃Ⅶ 硬化Ⅷ 機動力上昇Ⅲ 魔力操作Ⅴ 水の支配者- 水魔法Ⅹ 氷魔法Ⅹ 遠泳Ⅶ 速泳Ⅴ飢餓耐性Ⅴ 睡眠耐性Ⅴ 並列思考Ⅱ 環境適応- 浮遊- 無限収納- 異世界の思考Ⅹ

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 種族が玄武になっているしスキルも軒並みレベルアップしている!新たなスキルも獲得したようだし確認していこう。


 まずは強そうなスキルから

 《水の支配者。水に関する全権限を持つ。》

 説明少なっ。でも全権を持つというのはどういうことだろう?何ができるのかは要検証だな。


 次。

 《水魔法スキル。水魔法が使えるようになる。レベル依存。【水の支配者】により獲得。》

 《氷魔法スキル。氷魔法が使えるようになる。レベル依存。【水の支配者】により獲得。》


 ついに遠距離攻撃できる手段を得た!今まで接触しないと発動しないスキルしか無かったからこれで攻撃の幅が広がるのは嬉しいな。


 続いて、

 《並列思考スキル。思考を3つ同時に働かせることができる。レベル依存。》


 多分これのおかげで蛇の方も難なく動かせているのだろう。レベルを上げればこれもいろんなことができそうだな。


 《浮遊スキル。魔力を消費することなく浮遊することができる。高さの制限なし。》


 地上での活動が楽になりそうなスキルだ。


 《無限収納スキル。亜空間に物を収納することができる。数、重さに制限なし。亜空間内では時間が止まっている。》


 数々の作品にも登場するアイテムボックス系のスキルだ…!試しに前方に見えたメーケレルを収納しようと意識してみる。何の感触もなく、失敗したのがわかった。あ、メーケレルはアジの魔物だ。

 失敗したのは生き物だからか距離の問題か、次は魔法を使ってメーケレルを倒してみよう。《水の支配者》を使い、遠くへ泳いで行くメーケレルを周りの海水ごと包み込んでこちらに引き寄せる。初めて使うはずなのに自分の手足のように水を操作できている。知ってたかのような違和感のなさだ。

 こちらに近づいてきたメーケレルは体を捩ったりジタバタさせて逃れようとしているが無駄だ。次は分かりやすい《氷魔法》を使おうと思う。どんな魔法が使えるのかなと思ったが、これも《水の支配者》のおかげで割と何でも出来るようだ。先程、1メートル四方の水の檻で囲った50センチはあるメーケレルを檻ごと凍らすイメージをすると、3秒もしないうちに四角い氷の塊ができた。この塊を《無限収納》に入れてみる。入った。色々試したところ、生き物は入らず、距離は関係なかった。わかる範囲で、だが。


 再び島に上陸した。道中のイワシの群れをさらっと絞めてレベルが1つ上がったのだが、進化前よりも能力の上昇幅が明らかに大きい気がする。レベルが上がってから泳ぐ速度がグンと上がったのだ。

 前回と同じように4本の足が生えてくる。しかし今回は《浮遊》を使って散策していこうと思う。

 《浮遊》を使うと重力が0になったかのようにフワリと体が浮かび上がった。…………ん?待てよ?これどうやって前に進むんだ?


 《浮遊》スキルでは浮かぶことしかできないようで、どう力を入れてもその場で回転するのがせいぜいだった。

 これは詰んだか?ただ浮かぶスキルとは思わなかった…なんとなして進むことができないだろうか…例えば飛行機みたいに……あ、そうか《水魔法》で逆噴射すれば動けるな。《水の支配者》のおかげで魔法に自由がきくのが良いところだよなあ。

 ブシューと後ろに水をジェット噴射しながら前進しているとすぐに森に着いた。前回は1時間ほどかかっていたのに今回は10分もかからなかった。この方法便利だな。

 前回行ったところの辺りにきた。相変わらず水噴射で飛んでいると少しの違和感を感じた。前方に小さな魔力をいくつか感知しているのだ。何だろうと思って前に進んでいくと、拓けた所にゴブリンが4匹いて、こちらに向かって来る所だった。


「ゲキャッ!?」

「グケッ!」


 不意に顔を合わせた俺とゴブリンは双方驚いて動きを止めてしまった。いち早く我に帰った俺はジェット噴射をやめて、《氷魔法》で作った1センチ程の氷の玉を50個ほどまとめてゴブリンに向けてぶっ放した。思いつきだが上手くいったようで、ゴブリンは4匹とも体のどこかに穴が開いて緑の血を流して苦しみ倒れた。よし、咄嗟にショットガンをイメージしたが上手くいったな。魔法のせいか射出音が全くしないのが良い。

 虫の息のゴブリンの脳天にとどめで1発ずつ打ち込む。全てのゴブリンが死んだことを確認し、一息つくと木の陰に隠れてステータスを確認する。


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 name: ハルカ・ドウジョウ


 race: 玄武


 level: 3


 skill: 鑑定Ⅵ 咬撃Ⅶ 硬化Ⅷ 機動力上昇Ⅲ 魔力操作Ⅴ 水の支配者- 水魔法Ⅹ 氷魔法Ⅹ 魔力探知Ⅱ 遠泳Ⅶ 速泳Ⅴ飢餓耐性Ⅴ 睡眠耐性Ⅴ 並列思考Ⅱ 環境適応- 浮遊- 無限収納- 異世界の思考Ⅹ

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 《魔力探知スキル。魔力をもった存在を感知することができるスキル。レベル依存。》


 いつの間にか魔力を感知できるようになっていたらしい。先程感じた小さな魔力はやはりゴブリンのものだった。

 この島の中央には《魔力探知》を使わなくても分かる程の莫大な魔力を持っている存在がいるんだが、どんな馬鹿げた魔力量なんだ……


 すごい余談だが、転生する前はよくVRゲームで戦場を駆け巡っていたのできっと今回敵の前に出た途端にショットガンを撃つという発想になったのだろう。あ、これも《異世界の思考》のおかげか?まあいいや。ゲームで使っていた武器とかも再現できそうだしな。攻撃手段が増えることはいいことだ。

 それよりも移動方法を改善させていきたい。恐らくだがゴブリン達は俺の移動する音でこっちに引き寄せてしまった可能性がある。ジェット噴射は速度は出るが、その分水をばら撒いて移動しているので地面に水が当たる音だったりがどうしても隠しきれないのだ。もっといい移動方法もある気がする。せっかく《水の支配者》があるのだから進路に水で作ったレールを作ったりとか…………………………………………………………………あれ?空気中に水のレールを作る…………?空気中に水って含まれてるよな。

 《水の支配者》を意識しながら空気中の水分を掻くイメージで前に進んでみる。

 スィーっと滑らかに進んだ。できたやん。


そろそろ人間も出したい。次で出るかはわからない。そもそも出るのか。

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